焼き鳥文化を通じて
世界とつながる

株式会社Homey 代表取締役
青村雅子さん
古くから養鶏業が盛んな長門市は、焼き鳥店の数が日本でもトップクラスで、焼き鳥の街として有名です。株式会社Homeyの青村さんは、全国やきとり連絡協議会(全や連)の理事を務められるなど、焼き鳥をはじめとした食を通して長門を日本全国、そして世界へ発信する取り組みをされています。

どのような仕事をされていますか?

株式会社Homeyでは焼とりやちくぜん総本店はじめ、4店舗を経営しています。その他には、センザキッチンでの「ひもの食堂ひだまり」や、市が運営する「ながとラボ」の委託管理、これからの湯本のシンボルになる長門湯守の「恩湯」での飲食棟の運営など、長門の様々な事業者さんとコラボレーションも行なっています。

仕事で苦労された点を教えてください

開業当初は女性だけで焼き鳥屋さんなんて大丈夫?というような目線で見られてきました。開業にあたり、研究で回った焼き鳥屋さんでは、女性というだけで煙たがられたりもしました。しかし、だからこそ女性だけでも安心してもらえ、家族で食べて美味しいと笑顔になってもらえるお店を目指しました。また、育児の時間や家族との団欒の時間が減ってしまうこともあり、家族の協力がなければやってこれなかったと思っています。

長門市の魅力を教えてください

人の優しさが魅力だと思います。仲間意識が強くて、有事の際にはちゃんと団結する。これが長門の財産だと思います。それともちろんですが、自然がきれいで食べるものが本当に美味しいです。また飲食業に携わる方にとっては特に、生産者さんが身近な距離にいますので、なんでもしゃべって相談できるのは、この地域ならではの魅力かもしれませんね。

長門市の若者へアドバイスをください

どんな物事でも興味を持って一度はチャレンジしてみてください。長門からでも、考えたことを日本全国、そして世界へ発信することができます。そして、できれば世界へ羽ばたいてください。長門にはそれを応援してくれる人がたくさんいます。それから、世界を見て広めてきた自分の見聞を長門で広めていってくれれば嬉しいです。

今後の展望について教えてください

焼き鳥を焼くことを通じて、今まで私を育ててくれた長門へ恩返ししたいと思っています。例えば、長門市内だけでなく、焼き鳥という文化を世界へ広めていきたいです。それが長門市を広めることにもつながると思います。そして、焼き鳥屋さんが子供に憧れられる職業になるようもっと頑張っていきたいですね。
今ではイタリアやロシアからの依頼を受け、焼き鳥の文化の講演や実演もしていますよと青村さん。思いを込めて串に刺す、この行為で言葉がわからなくても気持ちは伝わるものですよ。と語ります。
逆風を恐れずチャレンジすること、その大切さに触れることができました。
焼きとりや ちくぜん総本店
焼きとりや ちくぜん総本店
☎0837-22-0735
https://nagato-chikuzen.com/