水産校舎でのイベント「人とテクノロジーがつくる、未来の水産業〜TUNA SCOPE※から見える新たな可能性〜」のご紹介
長門市には、山口県立大津緑洋高校があり、普通科(ここがSTEAMプロジェクトをされています!)に加え水産校舎と日置校舎もあり、3校舎が合併して新しい高校として実績を作ってこられています。
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先日、大津緑洋高校の水産校舎で、担い手が減っているとされる「まぐろの目利き」をAI技術で解決する「TUNA SCOPE」に関する講演がありました。
ご招待いただき、参加してきました。
※12年生は体育館で、3年生はオンラインを活用し教室から参加
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講演では、まず
・まぐろの目利きとはどんな仕事か?
・AIで何をしているのか?
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などなど、とても具体的で面白かったです。
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また、これはプロジェクトベースでの取組みだそうです。
誰かに依頼されたわけでもなく、ある人が「AIで目利きの技術を補完できないだろうか」と発起し、会社を超えたチームを結成し、実験し、実際に「AIマグロ」として流通させており、そのプロジェクトの始まり方やゴールの設定も興味深いです。
後半では、グループにわかれてワークショップを行い「自由な発想」に挑戦しました。
アイデア出しは「慣れ」ですね。
といいますのも、この投稿をしているわたしは、1年生のチームに入らせてもらいました。
生徒達は、回っている先生がいろんなヒントを投げかけるのを真面目に聞きつつも、いざ自分で言葉にするのに苦戦していました。最終的にはなんらか書ききりました
一方で、隣の2年生は各々がアイデアを文字に落とし込んでおり、全校生徒の前でも堂々と発表していました。
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1年でこんなに成長していくのだなと、改めて高校という学び舎や先生方の存在の大きさを感じました
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内容については、講師の方の記事が詳しかったので。ご本人に了承をいただき、一部転載させていただきます。
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=(講師をされた関島さんの記事より抜粋)=================
未来の水産スペシャリストを育成する水産系高校は国内にたったの46校ってしってましたか?
その一つ山口県立大津緑洋高校 水産校舎 全校135人、そして地域、教育委員会、行政関係、大学生とリアルな交流をさせてもらいました。
「人とテクノロジーがつくる、未来の水産業〜TUNA SCOPE※から見える新たな可能性〜」と題し、前半はイノラボのリアル事例を通じて(学校でのPBLや探究、STEAMを意識しつつ)実社会の話を、後半はワークショップで一人ひとり「あったらいいなぁ、新たな水産加工品」を自由発想。
135個の様々な視点からのアイデアは、どれも面白い!大人の凝り固まった頭もほぐれます
(略)
未来の水産のスペシャリストたちを社会全体で育てて行けたらなぁと思いました。
※ TUNASCOPE【リンク】
=========(抜粋以上)=================
これだけ海に囲まれた日本で、水産高校って46校なのですね。
生徒数にすると、高校生が約300万人いて、うち8千人ほどだそうです。
とても貴重な存在です。
今回のAIの取組みの学習しかり、水産校独自でガンガゼの養殖実験やファーストペンギンというドラマで話題の萩船団丸と連携しての缶詰等水産加工による商品開発などなど、今の環境にあった水産高校の取組みを多数実践されており、いつ伺っても本当に興味深い高校と感じます。
このたびは、貴重な機会に同席させていただき、誠にありがとうございました。
◆情報発信について◆
実は、パワーポイントで動画を作る機能があるってご存じですか?
そして水産校舎や日置校舎(農業高校)は、そのユニークさから、以前から動画で実習の様子や、新しく得た知識の発信をされています!
(日置校舎の先生から聞いて、パワーポイントで動画編集ができることを知りました)
最近は様々なツールもご活用されています
そもそも、授業の内容がとても専門的です。
先生方もその道でずっと経験を積んでおられて、引き出しがたくさんあります。
今は、『ネット情報だけでなく体験重視』『若いうちに考える力をつけよう』と言われています。
こういった実習の多い高校で、実際の経験を通じて学べることは、まさに最先端だと感じます。
※遠洋マグロ漁にも出ており、今年はあまり揚がらなかった、から始まるお話もすごく興味深かったです※
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