実施しました。2025.3.20『企業巡りバスツアーinながと』
こんにちは!NPO法人つなぐです。今回も長門市内の新しい動きを実際に見に行くバスツアーを実施しました!
終日コースと、午後からコースを設定!
終日コースに14名(うち小学生1名、高校生7名)、午後からコースに追加で高校生5名中学生2名が参加してくれました。
↓企画についてはこちらから↓
(メモ)NPO法人つなぐでは、結成前のアイデア段階から「子どもたちには、進学などで長門を出るとしても『長門を知って』出てほしいから、長門を体験する機会を作りたい」「子どもたちの進路に影響力の高い、親世代にも、働く場所としての長門の良さも知ってほしい」、子どもたちに限らず「変化しつつある長門を知ったり、当事者から直接話をきける機会をつくりたいね」と話しております。忙しいであろうに引き受けていただける事業者の方々のあること、参加いただける方のいることに感謝し、今後も続けていきたいと思っています。
プログラムの概要

追加で、参考資料も用意しました!そのページ数34枚(これでも厳選しました💦)
その目次です。



当法人は長門の継続を願って官民連携を目指して結成されたNPOです。理事は、地域でビジネスをされている方々が参加されています。
理事会でもよく話すのですが「1社でできないことをみんなでやりたいねってNPO結成に至ったものの、じゃあ具体的にこれすればいいって正解があることではない。情報収集しながら、試行錯誤していく。プロセスも大切にしていきましょう」と。
当法人での経験を重ねるごとに、本当にここに尽きると感じています。
なので、参考資料にあげたようなものを片っ端から読みながら、ときに事例報告会などでも話を聞いたりしています。
よそで「成功事例」と言われるものは10年前20年前に誰かがコツコツ始めたものだったりします。そこには人がいて、試行錯誤があります。
当法人は何を目指すのか?何ができるのか?1つ1つの事業を大切に実行しながら、そこから学び、次の手を考えたいと思います。
前置きが長くなりました。以下、ツアーの様子です。


【見学①】俵山で果樹園を営む『津田農園』 さま
代表をされている津田様と奥様にアテンドいただきました。
最初に、なぜ果樹園の仕事をしているのか、とくにベリー類に力をいれている背景などを伺いました。
代表の津田さんは、大学院で研究員としての研究を続けることも選択肢にある中で「自分は現場の最前線で果樹に向き合う」と決めて、祖父の代からあるものも受け継ぎつつ、自分なりの挑戦もなさっているそうです。
研究員としての実績と人脈があり、「ベリー」について世界規模で様々な事例を知り、それを俵山で、自分たち家族のマンパワーの中でビジネスとして成立させるならどうできるか?ということに落とし込んでおられて。お話にぐいぐい引き込まれます。

高校生からも「実は…」とのことで、農業のこと継ぐということ、理系の大学(研究職)や英語のこと、販売ルート(高校のプロジェクトでマーケティングを担当している方も!)など様々なことへの興味をもとに質問があり、大人からもたくさんの質問が出て、時間いっぱい、ずっと話をしました。

いいお天気ゆえ、花粉が目に見えました。

果樹園から、アイスの販売をされている店舗に移動して『キンカンアイス』を試食させていただきながら、様々にお話を伺いました。
地元のクラフトビールとの連携や自分たちでのコーラの仕込み、ワインの仕込みなど、たくさんの挑戦をされていて話が尽きることがありません。
津田農園のショップ
季節のフルーツやフルーツアイス、こだわりの加工品の販売をされています。
12-5月オフシーズンで、月1回程度OPENされるそうです!
開店日はインスタで発信されています。
インスタグラム tsuda_farm

そして、奥様からもお話をしていただきました。ご主人の果樹栽培と販売に向けた取り組みは1つ1つ具体的で論理的で情報収集や各地のプレイヤーはもちろん大学などとの連携もされていて、本当にすごく聞き応えがあったのですが。それらは奥様あってのものだと思えるくらい、ご主人の取り組みを応援されていて。家族で事業をなさることの価値みたいなものも感じました。
貴重なお話を聞かせていただき、誠にありがとうございました!

【見学②】油谷湾そばの『ホテル楊貴館』さま
社長の岡藤智加子様から、日本酒Bar海と月でお話を伺いました。

旅館という存在、そこでの仕事などをご紹介いただいたうえで、なぜ日本酒Barをはじめたのか?をお話いただきました。
コロナ前から、インバウンドのお客様への発信強化として日本酒を考えていたこと。
コロナ禍を経て、これまでの流通では生産したものが売れないという状態などがあり、地域のこだわりのあるよいものを「気軽に楽しんでもらう発信拠点」たりうることをより重視し、日本酒Barとして県内の酒蔵のお酒を幅広く扱うことを目指したという決断の背景がとても興味深いです。

そして、長門に酒蔵がないものの酒米をたくさん作っていて、そういうことも紹介していきたいとの話も面白いです!



↑見慣れているはずですが、「海がなんてきれいなんだ」と言い合っていましたw
智加子さんから「山口県のグルメといえば?」との投げかけがありました。ふぐ?海に囲まれているからお魚や、こだわりの牛肉もありますね、と続きます。
ただ最近では県外のお客様からすると「瓦そば」です。ドラマで取り上げられたことで関心をひき、旅行者のみなさまが求めるものになります。
「観光って本当に答えがありません。でもそれが楽しいのかもしれません。」と笑顔でお話いただきました。
ホテルのレストランに移動!
先ほどの話が完璧な前振りだった!と気づく『瓦そば御前』をいただきます。

このたびも貴重なお話を聞かせていただき、かつおいしいランチを誠にありがとうございました!
【見学③】長門湯本温泉に3月15日オープンされた『SOILNagatoyumoto』様
午後から参加予定の中・高校生7人が加わり、スタッフも含め21名で長門湯本温泉へ!
「竹林の階段が初めて!」という高校生もいて、テンション高くSOILNagatoyumoto 様の建物へ。
(なんと3月15日に新装オープンされたばかりのお忙しいときに団体で伺いました。開店前のお忙しいときに相談させてもらい、ご快諾いただきました。ありがとうございます)

この施設の運営を任されている、GMの黒木様からお話を伺いました!
noteでの情報発信などもされているので、リンクを置いておきます【『ぼくたちの開業(奮闘)日記 』 -長門編④-"長門湯本のココが湧く・涌く♨️(ワクワク)魅力について・黒木涼】URL:https://note.com/staple_jp/n/n845e02ab6c01
建築士としてご活躍されている中で、「デザインした建物を『活用する』ことにも関わりたくて転職し、今この仕事をしています」とのお話にわくわくしました。
館内に入ると、長門市でなかなか出会うことの少ない若いスタッフがたくさん働いていて目を見張りました。

この日の午前に、アクティビティの予約が入って体験を提供したとのお話も伺いました!

ここが一番広いお部屋だそうです!

サウナ室について、男女ともに見学させていただきました。
宿泊していなくても、サウナの利用が可能!水着着用だそうです。ここに寝転ぶだけでもとても気持ちよさそうです。

高校生が「なぜSOILというのか」を質問したのに対して、
「SOILとは土って意味なんですが…」からはじまる話が素敵でした。
前身の建物がなぜ「六角堂」というのかを質問してみたところ、前身の前身の建物の3Fが「六角」であったことから来ているそうだ、との話を聞きました。資料にも六角の建物の写真があり、興味深いです。

↑前身の前身のたてものだそうです!
なお、1階奥に六角の岩の壁のようなものがあり、これは誰に聞いても何かわからないそうです。そう聞くと、がぜん興味が増しますw
薪窯で焼き上げるピザを中心としたイタリアンレストラン「TARU」

オープンしたてのタイミングにたくさん見学させていただき、誠にありがとうございました!
アンケート結果








「僕はどの場所もよく知らず、長門の未来が結構不安でしたが、沢山の人が地域の活性化に向けて動いていることを実際に見て、長門の未来に希望が持てたような気がします。将来また長門に帰って、地域の活性化に協力したいと思いました。」
→ わーーー!ありがとうございます!
長門に帰ってきてくれるのを待っています^^




「もっとゆっくり見たかった」が最高の誉め言葉だと思っています^^
意欲をもって参加してくださり、誠にありがとうございます!!
来年度も、長門での取り組みを知ったり、つながったり、補完したり、JOINしたりにつながるような機会をつくっていきたいです。
受け入れていただいた津田農園、ホテル楊貴館、SOILNagatoyumotoの皆様、そしてバス会社の皆様、かげにひなたにご協力いただいたすべての皆様、誠にありがとうございました。