実施しました_3泊4日の野菜ビジネス体験プログラム2025 地域との交流の時間

こんにちは!長門市しごとセンターです。

現在、3泊4日にてN高グループの生徒12名とスタッフ4名を受け入れています。

地域の中学生を招いての交流会

2日目の夜は、長門市内の中学生を招いての交流会!

↓↓中学生の募集については以下をご覧ください↓↓

【地域の中学生募集※終了🌱】長門で行う「農業に関わる仕事を知る」プログラムの交流会のご案内

【11月14日記載】4名の方に応募いただきましたので締め切りました。誠にありがとうございました。 こんにちは!11月に、N高グループから12名の高校生が 長門の「農業」…

今回、深川中から3人、仙崎中から1人が参加してくれました。ありがとうございます!!

まず、伺ったコメラザ(インスタグラムアカウント kome_lasa)の永塚シェフに「なぜ長門でお店をしようと思ったのか」と「今日のメニュー」を語ってもらいました。

そこからテーブルごとの自己紹介後、まず高校生たちからは今日一日どこに行き、どんな話を聞いたのかを共有があります。なお、話す中で、N高についての話になり、N高にいるのでこういう地域での学習があること、ほかにも有名人に会う機会があるとか、今年の文化祭は幕張メッセで実施され、予算は◎千万円もかけていて高校生が司会したりすっごい装飾された舞台にたてることとか、どんな部活がある?スクーリングってどんな雰囲気?授業ってどう受けるの?などなどの紹介がありました。

中学生は、「長門ってどんなところ?」など質問が来ていて、1人が楽桟敷の話をしてくれました。

高校生はすかさず検索して、楽桟敷の写真見ながら『ここ、なんかすごいねえ!』などと盛り上がりました。

🌱

2時間しっかり話をしました!住む地域も違うし、中・高、大学生とつなぐスタッフが同じテーブルで話していることの面白さ!

コメラザさんは長門のものを中心に料理を用意してくださいました^^

・長門のお米のしそわかめおむすび、

・どんぐり農場さんのレタス

・長州どりは、明日お伺いする「棚田の花段」のハーブで味付けされてて、

・お願いして、農家さんの現場見学に行ったメンバーがいただいたきゅうりを切ってもらい

・長門の旬のイカのパスタ

などをいただきながら

「おいしいね」

「不思議だね」

「わたし実は人が苦手でN高行ったけど、N高いると話すの楽しくなって今では体験学習にいくつも行ってます」

「イカ釣り体験申し込んだけど抽選漏れして、今回は抽選あたった!」

(中学生からは)「最初は、中学生4人に高校生の数多いことにドキドキしてた」

「ほかの地域の、年上の人と話す機会少ないから来てみた」

「コメラザさんの料理というのも楽しみの1つだった」と言ってくれたら、すかさず高校生が「本当においしいね!」と!

などなどたくさんの話をしました。

中学生も、そして高校生も興味を持って参加してくれてありがとうございます!

ご協力いただいた皆様、改めましてありがとうございます。

高校生は、ここでプログラムが折り返しになります。残りの時間もよろしくお願いします(^^)

プログラムの様子

3泊4日のプログラムで、初日とラストは移動があるので半日ほどです。

◆初日の様子

今回は、12名の高校生と4名のスタッフ(いずれも若い!?)の16名が来てくれています。
長門市しごとセンターを拠点に、
新しいことにも積極挑戦されている以下の皆さんにお世話になります(^^)
①どんぐり農場
②JA山口県長門統括本部営農経済部
③63Dnet(6次加工施設)
④道の駅センザキッチン(農作物や加工品の過販売拠点)
⑤米粉ラザニア専門店(地産のものを美味しく提供しようと奮闘)
⑥耕作放棄地の開墾を行う棚田の花段

参加された生徒の皆さんの自己紹介を聞くと、
「将来、農業分野で進学したい」
「農業を仕事にしたい」
「まちづくりに興味があって、長門のことを聞くから、現場を見たい」
「実は3回目。すごく気に入ってプライベートでも来ていて、3年生の今回が最後だと思い来ました」
「おいしいものを食べたくて」
などなど。
九州・四国、関東、そして県内の方も来てくれました。

農林水産課からの現状共有

・農業従事者の方が、この10年で2千人から千人に半減

・平均年齢が71歳!?

 この課題にどう取り組むのか?市役所だけで何かすることはできないので、地域の方々と一緒に知恵を絞ることが大切。今は5つのグループを作って、課題に取り組んでいるetc.

◆2日目 4つのグループに分かれてお話&職業体験へ!夕方から「コメラザ」さんで地産の食材を多用した食事をご提供いただきました!

◆3日目 ときめく棚田大作戦 に取り組む、ゆや棚田景観保存会の和田あいこさんのエネルギッシュなお話を伺いました!

◆4日目 体験したことの発表・関係各位からの講評

(生徒一人一人の発表:抜粋)
・長門で出会った人が、最初から農家ではなくて、最初は会社員として仕事に取り組み、その後農家だったり地方活性に向けて活動していた。そういう方法もあるのだと視界が開けた気がする
・自分の地元も、農家の減少が課題。
 長門でも課題は深刻で、ただ様々な手が打たれていて刺激を受けました。
・今回お話を聞いた方々は長門が大好きというパワーにあふれていた。それはすごく刺激になった
・街灯が少ないように感じたけど、それもまた魅力に感じた。
・あいこさんや事務長たちの日々の努力があることで「棚田の花段」の、この景色があるのだと思うと感動した
・長門は2回目だけど、「長州どり」を今回初めて知った。コメラザさんで食べておいしかった。
・俵山の夜の雰囲気がノスタルジックですごく素敵でした
・競りが迫力あった!
 競り人も買受人も相場や生産者の知識の上でお互いに農家をリスペクトしながら競りをしていた。
・農業とは変化のない産業と思っていたが、若い担い手の育成や農地を観光資源としようとの取り組みなど、すごく刺激があった。
・俵山温泉がすごく雰囲気よくて知ってほしい気持ちと、一方で地元の◎◎温泉はインバウンドであふれごみなどが問題になっていて、そういう風になってほしくない思いもあり。観光といっても来てもらえばいいというものでもないと思いました。
・JAってどんな組織なのか知りたくて来た。
 JAは農家さんとの信頼が大切で、正しい情報と知識を身に着け、実績を作り、農家さんの信頼を積み上げようとしていた。農家さんのところを回るのを大切にしていた。
・自分一人で情報を調べているときはぴんと来なかったけど、実際に体験学習に来て見学して話を聞いたことで、すごく理解が進んだ
・棚田の花段では、畑と海が同じ風景の中にあって、こういうの初めて見た!すごく惹かれました。
・長門市では、地域全体で協力していた。かかわった皆さんは、思っていた以上に「長門が好き」との熱意があって驚いた


・今回の経験をもとに、自分自身もっと住んでいる地域について学んで、大切にしたいと思った
・「稼いでいる農家」とそうでない農家の違いが興味深かった。稼いでいる農家は投資をして、次の利益につなげているけど、そうではないと、削って削ってとなるのだということに納得した。
・デザインをする際のチームでの合意形成って難しいと思った
 ターゲットに向けたデザイン、というがそれを形にするのは難しい
・フリーズドライの技術をはじめて知って驚いたし、山口の郷土のものをここ長門で作っていることを知った
・印象的だったのはまっすぐな思い。どうにかして農家さんに稼いでもらう、観光客に来てもらうという目的をもって、努力を積み重ねておられること。
・話すのが苦手だったが、自分を変えたくて来た。今回のプログラムで出会った人は自分にも一生懸命に話してくれて、自分もこたえたいと思った。

(関係者からのコメント)
◎どんぐり農場 田邉さん
 水耕栽培について理解するのに数年かかった。初年度は教えられた通りにやるので成功するが、2年目以降つい新しいことして、うまくいかない例を多く見てきた。
 ハウス栽培であっても天候ですごく変わる水の質とかでも変わる。
 来てくれた皆さんに農業って化学と生物だと伝えたけど、勉強して試して、かつそれを記録に取っておかないとわからなくなる。
 トマトをずっと作っているのだけど、昨今の夏の暑さで、今まで見たことのない色になった。そんな状況で何をするのか。日々考えることが必要。
 それには、使命感が大切。ただ商品ができたらいいというつもりでやるのか、農家って命につながる大切な仕事ととらえられるか。
 農業は生きるうえでの根本であり、この世界に来るなら自信をもって入ってきてほしい。
 そして、どんな人を師匠にするのか?友達にするのか?
 昨今の風潮で目先のお金にとらわている様子もあるけど、それに流されるのは哀しい気がする。
 JAの話もあったが、農家が出資してJAを作って、いろんなことを頼りにしている。JAの職員は先生でもある。役割をもって、関係性の中で一緒にやることが「長続きする」コツなのではないかな

◎JA山口県長門統括本部 上田さん
 今回、受け入れに当たって、何を見てもらうのがいいのかすごく考えました。
 JAとしてはさまざまな仕事をしているが、農家さんとどう関係を持つのかが大切。
 3名の方の発表を見て、まさに見てほしかったものを学んでもらえたのではないかと思いました。
 農家さんこそプロ、若い職員は農家さんから学びながら、農家さんへの指導も行う。先ほど、どんぐり農場さんからすごくありがたい言葉をいただいた。とても嬉しい。農家の皆さんがいてこそのJAであり、我々もこの地域の農業を大切にしている。
 このような関係性を知って、農業の道に魅力を感じて、若い人がこの道で働こうと考えてくれるなら嬉しい

◎63Dnet末永さん
 本来、商品開発をしたいところ、実際には数か月~半年くらいかかることなので。
 今回は、今ある商品のPOP作りに挑んでもらった。でもPOP作りやパッケージも、商品開発と並行して数か月かけてやっている。3時間という中でやらなくてはいけなくて大変さもあったと思うけど、パッケージデザインだけでもいろんな苦労があることを知ってもらえたなら嬉しい。

 今回の作品で、少し手直しをしてほしい。それができたら、宇部空港のポップとして活用したいと考えている。

◎道の駅センザキッチンを運営する 長門物産合同会社の村田さん
 道の駅センザキッチンの設置の目的は「地域の第1次産業者の所得向上」です。 
 農業・漁業に就く方を増やすためにもその所得があがる仕組みを作ろうと設置されました。
 今回、卸売市場で仕入れてきたものを並べたり、海産物を加工したりに挑戦してもらった。すごく真面目に取り組んでくれていて嬉しかった。
 ここでの体験が皆さんの将来選択のプラスになるなら嬉しい。

◎農林水産課 荒川さん
 おいしいものを作ったとして「食べてもらう」のが一番大切。
 今回、それぞれがそれぞれの役割で、懸命に努力をされている皆さんの下で学んでもらい、長門の食材をおいしく食べてもらうことに取り組む「コメラザ」さんで実際に食べてもらったと聞いている。
 おそらくたくさんの話を聞いたうえで、食べてみて「美味しい」というインパクトは皆さんの心に残ったと思う。
 おいしいものを食べたい、農業を活性化していこうと思っていただいたなら嬉しい。長門で一緒にやってくれるとありがたいし、こういった体験を胸に自分たちの場所で仕事を選んでもらえたら、かかわった長門のメンバーも嬉しい。

↑観光の時間に、棚田の花段の活動に取り組む和田あいこさんが商品化に関わったという『トリイネコ』を買ったそう♬ありがとうございます

ラストは道の駅センザキッチンのグリルハウスさんにて、一緒にランチを!

長州どり、長門和牛、イカ、さざえ、そして2日目に道の駅センザキッチンでお世話になったメンバーが作った干物、長門のお米などたくさんご用意いただきました!!

↑「製造者」に実際の生徒の名前を入れてくださいました!!ありがとうございます。

さいごに

ほんの3泊4日、されど3泊4日!たくさんの方の「働く」エネルギーを感じる時間でした。

高校生たちの発表を聞いていると、いろんなことを学んでくれており、とても嬉しくなります。

ご参加された皆さん、N高スタッフの皆さん、

ご協力いただいた皆様、そしてつなぐスタッフの皆さん、

誠にありがとうございました。