地域のライフラインを守る、縁の下の力持ち。

株式会社清和 代表取締役社長
中嶋和彦さん (※2019年1月取材当時)
株式会社清和は、長門北浦地区を中心に、改修工事や排水工事などインフラ整備を行なう総合土木会社です。工事を目にする機会こそ少ないかもしれませんが、地域の安心と安全を担う、長門市の「縁の下の力持ち」な企業です。そこで代表取締役を務めるやわらかな雰囲気の中嶋さんにお話を伺いました。

どのような会社ですか?

清和は、昭和24年創業で、社員数は長門市日置本社と萩出張所を合わせて45名の会社です。業務としては長門市北浦地区を中心とした一般土木工事や各種ボーリング工事や菅工事、その他にJR山陰本線や美祢線の軌道工事などを行なっています。天災等による突然の要請にも緊急出動として対応しています。道路や線路など、生活する上で存在して当然のものを保全していますので、目立つことはありませんが、地元住民の日常生活を守っている責任感と使命感を持って仕事をしています。

リーダーとして心がけていることを教えてください。

弊社では、「社員の幸せが、会社の幸せ」という企業理念を掲げています。社長に就任して4年目ですが、創業から続く清和の精神の訓示を受けつつ、自分の形にして継承していけるよう、まだまだ試行錯誤の連続です。私としては、従業員の皆さんが仕事をしやすい環境を作ることを常に念頭に置いています。力強く引っ張るリーダーシップより、物腰は柔らかくとも、必要な時は決断できるリーダーでありたいですね。

長門市の魅力について教えてください。

時間の流れの緩やかさと、住んでこそわかる暮らしやすさです。若い人にとっては、都会の生活が魅力的に感じると思いますが、一度離れてみると長門市ならではの魅力にたくさん気付くことができます。私もかつては進学で上京しましたが、長門市の緩やかさがあったからこそ帰ってきたいな、と思えました。都会の早い時の流れや人間環境の窮屈さに疲れた時には、一度立ち止まって長門へ戻ってくるのもいいのかもしれません。

長門市の若者へ働くことへのアドバイスをお願いします。

まず、自分は何がやりたいかを考えてみてください。そして、知識の有無にかかわらず、この地で、この仕事をやりたいという情熱と使命感を持って飛び込んでみてください。例えば、弊社に関しては入社してからでも知識や技術を学ぶ機会を用意し、最大限にバックアップいたします。また、外へ出て改めて故郷の良さを感じることもあるかと思います。帰ってきた時に情熱を持って飛び込んできたいと思われる会社でありたいですね。

今後の展望について教えてください。

地域の安心安全を担っていくという根幹については、一切変わることはありません。弊社の創業からの精神は「信用と誠意」です。技術の面ではもちろん、ハートの面でも誠意を持って行動し、信用を得て、「清和に任せておけば大丈夫」と思われる会社作りをしていきます。また、長門市で暮らす皆さんが帰ってこれる場所を守る会社、そして地元から必要とされ続ける会社であり続けたいです。
職人気質の人ばかりで怖いと思われがちな土木業界にして、物腰が柔らかく謙虚な姿勢が特徴的なリーダーの中嶋さん。「従業員さんにも盛り立ててもらっています」と微笑みながら語るその姿には、人を惹きつける魅力を感じました。
株式会社清和
株式会社清和
☎0837-37-2266
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