「おかげさま」の精神を持って、
地域の食の安心と安全を創造する。

深川養鶏農業協同組合 代表理事組合長
末永明典さん
仙崎かまぼこ製造の副産物として容易に入手できた魚粕を飼料として、長門市近郊では古くから農家の副業として養鶏が行われてきました。その農家が集まって、昭和23年5月に設立されたのが深川養鶏農業協同組合です。創設当時はわずかであった鶏の生産羽数は、現在では年間600万羽にもなるそうです。そこで組合長を務める末永さんにお話を伺いました。

どのような会社ですか?

深川養鶏は、戦前の鶏卵生産農家の集合に端を発する70年の歴史を持つ農業協同組合です。ブロイラーの生産、加工、販売、までの一連の流れを全て行なう、いわゆる「6次産業」の要素を持った組織です。そして、「喜びを創造する」をモットーに、地域社会に貢献し、食の安心・安全を確実に食卓まで届けることを使命としています。

これまでで苦労されたことについて教えてください。

平成26年末、高病原性鳥インフルエンザが発生した時には、多大な風評被害に苦しみました。食の安心・安全について本当に考えさせられる出来事であったと思います。離れていったお客様もいましたが、そんな中でも、弊社を信頼する地域住民の方々から熱い叱咤激励や助けもいただきました。発生農場の再稼動までには1年かかりましたが、その時ほど地元との深い絆を感じたことはありません。それから、地域への貢献や還元をしたいとこれまで以上に強く感じるようになりました。

企業を運営する上で、意識していることを教えてください。

過去の経験則を大事にしつつ、自分で調べること、そしてやってみるということを大事にしています。例えば会議では、議論を激化させるより、それぞれに課題を持ち寄り、できることをやってみようと話をします。そして、議論から生まれた課題をそれぞれ新たに持ち帰り、それを解決するために調べ解決する、ということを繰り返すようにしています。

長門の若者へアドバイスをください。

これからの時代を生き抜いていくために、常に何かを考え感性を磨き続けること、変化を感じることができる人間になってください。そして、「百聞は一見に如かず」です。自分で調べ、考え、手を動かし、実際に経験することが大事です。長門市は、自然風景が素晴らしく地の利があります。若い人には地元のことをもっと知り、地元のアイデンティティを大事にしてほしいですね。

今後の展望について教えてください。

プラスの感情を持って、「喜びを創造する」組織作りと人間作りをしていくことは変わりません。また、これから企業を20年、30年続けて行くためには、変化を恐れず新しい技術を利用して現在の課題に向き合っていかなければなりません。そして、会社を良く運営し維持していくこと、後継者を育てつなぐことなど、まだまだ取り組まなければならない課題がたくさんあります。これからの10年さらに気合を入れて取り組んでいかなければなりませんね。
新たな知識や技術を導入するために、常に情報のアップデートを怠らない末永組合長。「必要なことは興味を持って、まず動いてみることです」とのこと。ネットのみで情報を入手しがちな現代において、自分で動き、考え、情報を得ること、これはとても大事にしたい点であると感じました。
深川養鶏農業協同組合
深川養鶏農業協同組合
☎0837-22-2121
http://www.chosyudori.or.jp