通信の力で
長門の生活をよりよくしたい

ながとてれび株式会社 センター長
西岡達也さん
地域に密着した番組と、インターネットサービスを提供するほっちゃテレビ。加入率は長門地域で90%になる地域に根ざした放送局です。ほっちゃテレビでセンター長を務める西岡さんにお話を伺いました。

どのような仕事をされていますか?

ケーブルテレビの仕事には、番組制作・顧客管理・施設管理という大きな3つの柱があります。それらを統括するのが私の仕事です。カメラを回して取材する番組制作の仕事が特に連想されがちですが、それ以外の仕事も大事な仕事です。また、最近では、インターネットのサービスが大きな仕事になってきています。

この仕事を始めたきっかけを教えてください

前職は長門の市役所に勤めていました。インターネットはADSL全盛の時代です。そのときから都市部と農村部の情報格差は歴然としていました。人口が田舎から都会へ流出するものだとしても、原因が改善できる情報格差であってはいけないと思いました。地域情報化を促進することが自分の使命だと感じ、当時民営化したばかりのほっちゃテレビで働くことを決めました。

仕事をする上で苦労している点を教えてください

制作スタッフが5人しかいない中、限られた予算でニュースからバラエティまで番組制作をしないといけません。そのため、人員不足と予算については頭を悩ませることが多いです。また、昨今では、ライフスタイルの変化からテレビの見方も以前とは違います。そのことを意識した番組作りが苦労する点でもありますがやりがいになる点でもあります。

長門市の若者へアドバイスをください

これから2、3年後には長門の通信環境が都会と同じになります。それに伴い、働く場所がどこであっても良い時代がすぐそこまで来ています。長門にサテライトオフィスを構え、休日には山へ登り、海を泳ぐ。そんな自由な発想を持った働き方も良いと思います。若者は都会に憧れるものだと思いますが、人も自然も田舎の原風景が残る長門は誇れる素晴らしい場所です。

今後の展望について教えてください

通信はもはや必要条件でライフラインです。条件不利地域と言われる山陰一帯で、大手の会社ができないところを我々の通信がカバーし、格安な料金で良質なサービスを提供することにこだわっていきます。また、インターネット通信が事業の柱となっても、地元とつながる番組制作をしていくことは変わりません。地元の皆さんと手を取り合って地域を盛り上げていきたいですね。
地域情報化の促進こそが私の使命ですと笑顔で語る西岡さん。現に、ネット環境が整ってさえいれば場所を選ばず仕事をできる時代が到来しつつあります。そして、今がこれまでの働き方を見直し、これからの働き方を模索する過渡期にあるようです。
ながとてれび株式会社
ながとてれび株式会社
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