新しい発想で
長門の次世代を担う。

有限会社きらく ターカリー店舗マネージャー
白石 迅さん(※2018年取材当時)
仙崎漁港すぐ近くに店を構える「仙崎イカ本家㐂楽」。仙崎漁港近海のきれいな海で揚がるおいしい海産物を食べて欲しいとの想いから誕生したそうです。白石迅さんは、有限会社きらくの二代目。香港での放浪経験などその若さらしからぬ、たくましい経験で多方面で精力的に活動しています。

どのような仕事をされていますか?

2017年11月に東京から4年間働いた長門へ帰ってきて、センザキッチン内のきらくが運営するカレー店「TURCARRI」のマネージャーをしています。会社でやっていることはすべて知っておきたいので㐂楽にも入っています。従業員さんは幼い時からお世話になっている方が多く、何でも本音で言い合える家族も同然ですね。空いた時間には、通信販売事業でトラフグに続く新たな商品を作るべく商品開発を行なっています。2020年に向けて、海外からの観光客が増える中、海外で敬遠されるフグは逆に魅力のあるものだと思っています。

東京から長門へ帰ってこようと思ったきっかけは何ですか?

東京では、宿泊業や飲食業で食に関する仕事をしていました。ふと休暇で実家に戻ってきた時に、東京は人口が多いけれど、人同士の関わりは地元の長門の方が強いと感じました。ならば、長門の人口を増やせばもっと面白いことができるんじゃないかと思ったのです。親父の代で築いてくれた仕事を、自分の代でさらに大きくしたいとの思いで帰ってきました。

長門市との関わりを教えてください。

会社としては、ふるさと納税の返礼品の提供や、観光列車「◯◯のはなし」内の長門おとずれ弁当の販売、観光船のクルーズランチや長門市の祭への出店などで関わっています。個人としては、NPO法人つなぐに参加しました。その中で、地元の高校生と商品の販売促進のコラボレーションしました。コラボレーションをする際には、ただのイベントとして終わらせるのではなくて、協力してくれた高校生のやりたいことができるように、進学や就職が有利になったり、役に立つということを意識しています。

長門市の魅力を教えてください。

長門市には、魅力溢れる場所や人などまだまだアピールしきれていないことがたくさんあると思います。場を設けなくても、異業種交流が頻繁に起きることも魅力でしょうか。ただ、世界から見た時に、長門市だけではなく、山口県全体で魅力を発信するべきだと考えています。今の時代、一つの企業だけでアピールしてもそれは結局遠回りで、企業が潤うためには市が潤わなければいけない。そして市が潤うためには県が潤わなければならない、というような発想が必要だと思います。

今後の展望について教えてください。

長門に帰ってきてまだ1年経ちませんが、長門でたくさんの尊敬できる人たちと出会えました。その人たちからたくさんの良いところを吸収したいです。それで吸収したものを、きらくで働いてくれている従業員、今後の若い世代に還元できるようにしたいです。それが自己満足にならないように、どんな意見でもまずは意見を聴いてみる、そのスタンスを大事にしつつ、自分自身も成長していきたいです。
高校を卒業して、言葉もわからない状態から始めた香港での生活で培ってきたものが、今の考えの基盤になっているという白石迅さん。「まずは意見を聴いてみよう」の考え方や、大きな視点にたった考え方は感心させられることばかりです。今後の活躍にも大いに期待です。
和食処きらく
和食処きらく
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