利他の心を持って
社会的マイノリティに寄り添う

ヤマネ鉄工建設株式会社 代表取締役社長
山根 正寛さん
「ヤマネ鉄工建設株式会社」は、日本の社会基盤となる超高層建築を支える長門が誇る企業です。東京スカイツリーや六本木ヒルズ、あべのハルカスなど、日本を代表する巨大プロジェクトの鉄骨を供給しています。そんな大企業であるヤマネ鉄工の代表、山根正寛さんにお話を伺いました。

どのような経営をされていますか?

ここ15年くらいは特に、時価総額経営がもてはやされています。会社である以上、利潤を追求するることは当然ですが、「道徳なき経済は罪悪だ、経済なき道徳は寝言だ」という言葉があります。儲ける力があっても、それをどう分配するか?大事なのは利他の心です。それを念頭に経営をしています。例えば、長門市の小学校へ電子黒板を寄贈や福祉など、社会貢献活動にも力を入れています。

山根社長が感じる地域の課題を教えてください。

地域の問題点は、「多様性のなさ」です。さらに男尊女卑の思考も根強い。ヤマネ鉄工では、女性の地位向上のため、社内でプロジェクトチームを立ち上げ、単純作業から脱した仕事を身につけてもらうように取り組んでいます。また、女性の活躍を応援するため、7人制女子ラグビーチーム「ながとブルーエンジェルス」の支援をしています。会社も地域も多様性を認めて伸ばしあうことが大切です。

長門市の魅力を教えてください。

勉強をする若い経営者が増えてきたことでしょうか?勉強会や読書会に参加した際、若い経営者が悩みを抱えながらも必死に食らいついている姿を見ていると、長門が良い方向に変わっていくような予兆を感じています。

地元の若者にアドバイスをください。

今、世間や若者が直感的に感じている閉塞感は正しいものだと思います。若者の皆さんにはなぜその閉塞感が生まれているのか、多方面でそれを学び、もがきながらもそれを解決するために前へ進んでいって欲しいですね。地方だからダメということは決してないです。発想を変えればビジネスチャンスはいくらでもあります。もちろん、一度都会へ出て、数字のシビアさに揉まれてくるのも良い経験だと思います。

今後の展望を教えてください。

これまでやってきたことを、これからも奇をてらわずに粛々としていくだけです。権力者の陥る罠にかかっていないか。自分自身の「善」が万人から見て大きく乖離していないか。自分自身をきちんと見つめることが肝要だと思っています。それから、今弱い立場にいる人たちの声にきちんと耳を傾け、何を言おうとしているか読み取る努力していきます。それが、社会にとっていい形になる一助になればありがたいですね。
「自分自身との約束を果たした数が、自信の厚みになる」と、力強い言葉で若者を鼓舞する山根社長。さまざまな勉強をすること、そして、多様性を認める心を育てること。現状維持から脱却し、イノベーションを求める人たちに大きなヒントとなりそうです。
ヤマネ鉄工建設株式会社
ヤマネ鉄工建設株式会社
☎0837-37-4141(代表)
http://www.yamanetekkou.co.jp/