地元中学校(2年生)の職場見学をお手伝いしました。

こんにちは、NPO法人つなぐ事務局です。先日、仙崎中学校の2年生が、職場見学にて『長門市しごとセンター』に来てくれました。また、職場見学そのもののお手伝いも行いましたので、一部紹介させていただきます。

長門市しごとセンターの見学

今回の受け入れは約2時間と短いので、どんな見学ができるとより将来を考えるヒントになるのか考えました。

ただ座学形式ではなく、一緒に体験できるワークショップ的なものが良いと考えました。そこで、長門市しごとセンター(を運営する『NPO法人つなぐ』)が何をしているのかの説明と館内の見学をささっと終え、中高生向けイベントの企画会議に入ってもらい、その後キャッチコピーづくりを一緒に行いました。

長野県とつないで、イベントの企画会議。半分お互いの自己紹介や雑談をしていましたw
キャッチコピーづくりの資料。つなぐスタッフ手作り
iPadを利用しました。初めてといいつつ、使いこなしており、さすがデジタルネイティブです。

参加者は、事前に質問を用意してくれておりました。

中学生:仕事をする上で大切にしていることは?

スタッフ:先のお話と重なりますが、しごとセンターは『長門市の人づくり』を大切にしています。スキルアップのようにすぐに使えるスキル習得を目指すものもあれば、中高生向けのキャリア教育など数年後に向けて動いているものもあります。大切なのは、この場所を活用してもらうことで、背中を押したり、視野を広げたり、新しい発見があったり、そういう体験を提供することだと思っています。

中学生:10年後に今の仕事はどうなっていると思いますか?

スタッフ:10年後は、まだまだ同じような感じで頑張っていると思うし、この仕事は無くなってないと思う。人口が減っているけど、まだ長門市は健在だと思う。ただ20~30年後には、長門市で一番人口の多い60代70代が現役ではなくなるし、一方で一層技術が進んで、今と比較するとすごく大きな変化が起きていると思う。(みたいなことを伝えたかったのですが、今思うに、そこまで盛り込めていなかった気もします)

後日、参加してくれた生徒から以下の感想をいただきました。

◎長門市しごとセンターは、来てくれた人がすぐにでも、1年後でも、「あのとき、こういうことをやっておいてよかった」と思えることを大切にしていました。私も何か一つでも大切にしたいことを決めて、仕事をしたいなと思いました。仕事に対する気持ちを深く学ぶことができました。

◎長門市しごとセンターは主に人づくりを行っていると聞いてもっと長門市しごとセンターのような施設が増えていって今の生活がよりよくなっていくといいなと思いました。この見学で私は将来、何か人のためになるような職業もいいなと思いました。

短いコメントの中に、しっかりと、伝えたかった芯の部分が伝わっている手ごたえがあり、嬉しいです。

来てくれてありがとう。

ぜひ、これを機に、Nセンターを利用してくれると嬉しいです。

職場見学全体のお手伝いについて

 実は、受け入れるだけではなく、職場見学それ自体についてのお手伝いも行いました。令和3年度もコロナ禍が続いており、例年通りの「職場体験(3~5日にわたって実施)」が難しい中、短時間でも校外学習に出ようとの中学校からのご相談に応える形で、できることを、との想いです。

 訪問先の選定に関わり、プレスリリースの作成をさせていただきました。

※別紙割愛※

各訪問先への感想

 中学生から感想をいただきました。読み応えがあったので、ここで紹介させていただきます。

▶長門市役所(総務課:総合受付)

 市役所を見学していろいろなことを学びました。その中でも一階の課ではどんな仕事をしているのかということや、質問をした中でも数多くのことを知ることができました。普段入れない議会室などにも入ることができました。この見学を通して丁寧に接することが大切ということを学びました。

 市役所に来た人にどこに行けばよいかを尋ねられたときに、分かりやすく教えていてすごいなと思いました。誰とでも緊張しないで優しく接することができる人が接客業に向いているのかなと感じました。だから私も誰とでも緊張せずに話すことができるようになりたいと思いました。

▶仙崎公民館

 私は学校で習うこと以外の事をしているのに驚きました。公民館の職員の方々が高齢者の方々や沢山の人のためにイベントを企画していて、それに対する努力が凄いと思いました。そしてコミュニケーション能力が大切だと言うことと、地域の方々とふれあうことの大切さを学びました。

 公民館という職場で行っていることは、自分たちの身の回りにたくさんあることがわかりました。案内をしていただいたときに、地域の人達にどのようなことを楽しんでもらいたいのかを知ることができました。公民館の仕事では、人とコミュニケーションをとることが大切だということがわかりました。

▶長門市消防本部

 消防署で質問の合間に消防士の方が、消防士という仕事はとても感謝をされる仕事だと思うというふうにおっしゃっていました。僕は確かにと思うと同時に、消防士という仕事はとても素晴らしいものだというふうに思いました。今回消防署で職場見学できてよかったです。

 消防士は、強い体をつくるために毎日トレーニングをしたり、救急救命士になるにはたくさん勉強をしたりしてすごいと思いました。自分たち市民が事故や火事を起こしたときに2分ぐらいで準備をしてすぐに現場に向かう姿を見学中に見て感動しました。

▶あおい幼稚園

 幼稚園の先生は、子供のことを一番に理解している姿を見て感激しました。私は、将来の夢が決まっていましたが、幼稚園に行って小さい子供たちと遊ぶ体験をし、皆さんが笑顔で遊んでいる姿を見て、幼稚園の先生という職業もいいなと思いました。

 あおい幼稚園での職場見学を通して幼稚園の先生の大変さを感じました。見学中の2時間で喧嘩が起こったり机で頭を打っている子がいたり子供を預かるこいう大変さがわかりました。幼稚園の先生という仕事を体験させていただいたので自分の将来に活かしたいです。

▶ 長門市立仙崎小学校

 私は先生に「教師になってよかったと思うことは何ですか。」と質問しました。すると先生は「子どもたちから学ぶこともあること。」とおしゃっていました。それを聞き、教師という職業は教えるだけでなく子供から学ぶことがあるとても魅力的な職業だと思いました。

 私の担当をしてくださった先生もギリギリまでしたいと思う職業がなかったという事に驚きました。私もこの仕事がしたいと思う職業がなくて焦っていたけど、それを聞いて私も落ち着いて考えようと思いました。先生が体験した話などを聞けてとても勉強になりました。

▶大津緑洋高校 水産校舎

 今回の体験学習で教師になるためにどんな苦労をしたかやこの仕事をする上で大切にしていることをたくさん学びました。また、たくさんの魅力を知ることもできました。自分の将来を考えることに生かしていきたいです。

 教師の仕事をしていく中で大切なことは、ありのままの自分で生徒と接していくことだと聞けてよかったです。これからありのままの自分で人と接していきたいです。また、たくさんのコースを詳しく知れたので良かったです。

▶長門市教育委員会

 三隅の明倫小学校の見学に行ってECCの授業について学びました。小学校1,2年生から英語の授業が始まっていることを初めて知りました。英語や、音楽に合わせて英単語を覚えていました。マイクを使って発音の練習をしていて、技術が発展していると思いました。

 組織の紹介を聞いて、教育委員会の中に教育総務課と学校教育課と生涯学習・文化財課という、いくつかの課があることを知りました。特に、予算の中で仕事を順番に行っていることに驚きました。

▶ 長門市役所(子育て支援課)

  長門市でも虐待をうけている子供がいることを初めて知りました。また、虐待にもいろいろ種類があると知りまし た。ひとり親の人など事情がある子供に授業をうけるお金や医療費などを支援していると知ってすごいと思いました。長門市にもそういう方がいることを知ることができてよかったです。

  私は市役所の子育て支援課に見学に行って、相談を受けているところなどを見て、個人情報の管理や困っている人に寄り添うことに気をつけながら、親身になって応対しているところがすごいと思いました。虐待を受けている人の特徴などを聞いて、もし周りにそういう人がいたら声をかけてあげたいと思いました。

▶ 仙崎のコーヒーショップ「SNOWDRIPCOFFEE」 

 お客様と接するときに小さい子どもなら低くなって話してあげたり、お店を出るまで見送ってあげたりしてお客様にあった対応をすることが大切だとわかりました。地域の人と話をしたりパンフレットを作ったりして積極的に地域の人と関わることが大切だと学べました。

今回の体験学習で学んだことは、お客様に感謝をしながら接客することが大切だということです。また、経営する上でこのお店が好きでいてもらえるように、営業日の木曜日から土曜日は手を抜かないという強い気持ちをもたれていることがわかりました。

▶ Honda Cars光東長門店

 僕は仕事に対する思いを学びました。いろいろな方の仕事への思いを伺った時に心に残ったのは高木工場長さんの外した部品を責任をもって戻すというお話です。命に関わるだからと聴いて仕事に対する責任感がすごいなと思いました。僕も自分の仕事に対して責任をもって行動したいです。

 僕はホンダが車以外の物も作っていることに驚きました。ホンダは地域貢献などもしていることがすごいと思います。職員の方々の仕事やお客様に対する思いやりや心がけていることなどを学ぶことができて良かったです。

▶金子みすゞ館

 小学生の時もみすゞ記念館に行ったことがありましたが、今回の職場見学で僕の知らない仕事がたくさんあることがわかりました。例えば、学芸員のことです。普段はお客さんに見せない仕事があることに驚きました。今回、みすゞ記念館で知らないことが分かったので良い職場見学になりました。

▶ おもちゃ美術館(運営:NPO法人人と木)

 おもちゃの名前と遊び方をすべて覚えている職員さんとおもちゃ学芸員の皆さんはすごいなと思いました。僕は遊び方を覚えることはできました。接客するときには、笑顔で明るくすることができました。この体験で皆さんのぬくもりを感じることができました。

人間性、社会性を学ぶことができました。レクチャーでは長門の魅力を知ることができました。スタッフ役として赤ちゃんと遊んだときは、はじめは泣かないかなと不安だったけれど、しっかり遊ぶことができたので良かったです。今日の経験を生かしてこれから頑張りたいです。

▶ コープやまぐち

僕は、この見学を通して仕事をすることの大変さを改めて感じることができました。見学先の方が「お客さんと接しているときは常に笑顔でいるようにしています」とおしゃっていました。だから僕も、将来人と接する仕事についたら笑顔で明るく接したいと思いました。

この職場見学でいろいろなことを学びました。生協は僕たち生活者が協同のちからで暮らしを守り、より豊かにしようと作っている組合だということを学びました。また、仕事についてもたくさん学びました。対象を考え、行動してみることが仕事ということも学びました。

▶ 仙崎薬局

今回、職場体験へ行き驚いたことがあります。それは薬剤師さんがお客さんと直接薬の詳細について話していたことです。このようなことを目にして薬剤師は理科的な知識だけでなくコミュニケーション能力も必要だと知りました。改めて薬剤師はとても難しい職業だと思いました。

 私が、仙崎薬局で学んだことは、薬は年齢によって種類や薬の大きさが違うということです。例えば小さい子供や乳児は、ドライシロップという甘い薬や粉薬は小さい粒のものを与えたりします。また、薬剤師は患者さんの体にあった薬を選ばなければいけないということを学びました。

▶ よしず薬局

 薬剤師さんたちは袋に薬を入れたり、接客をしたりすることがわかりました。また、薬を処方を体験した時、計算がとても難しいなと思いました。「10年後に薬剤師はどのように変わってますか?」を質問したとき接客がメインになっていると聞いて驚きました。

 忙しい時でもみんなさんが協力しておられました。薬剤師の仕事はたくさんのお客さんが来て大変そうだと思っていました。しかし、皆さんはどんなときでも落ち着いていて流石だなと思いました。そしてお客さんのことを一番に考えていることが伝わりました。

▶ 長門市役所 福祉課

 私は高齢福祉課と地域福祉課の仕事内容など分からないことだらけでした。でもお 話を聞いて仕事内容やその重要さについて知ることが出来ました。しかも保健士さんのお話も聞くことができ嬉しかったです。どの仕事も大切で大変なお仕事だと感じることも出来ました。

 福祉課は個人情報がたくさんあり、普段一般の人が入れないことから簡単にできる仕事ではないことがわかりました。保健師さんがお客さんと接しているうえで大切にしていることが不安そうにしている人にやさしく声掛けをしていることから言葉遣いが大切なことがわかりました。

▶ ルネッサながと

 私は今までルネッサながとに何度も行ったことはあったけど、裏側を見たのは初めてでした。難しそうな機械を難なく使っていてすごいなぁと思いました。次ルネッサながとに行く機会があったら、ステージだけでなく照明や音響などいろいろな視点で見てみようと思います。

ルネッサながとは裏側で活躍している仕事だというのがわかりました。普段は行く ことのできないような場所を見ることができて嬉しかったですました。よくイベントなどで来るルネッサながとの裏側を知れたような気がして、とてもおもしろかったです。

▶ 長門市しごとセンター(運営:NPO法人つなぐ)

長門市しごとセンターは、来てくれた人がすぐにでも、1年後でも、「あのとき、こういうことをやっておいてよかった」と思えることを大切にしていました。私も何か一つでも大切にしたいことを決めて、仕事をしたいなと思いました。仕事に対する気持ちを深く学ぶことができました。

長門市しごとセンターは主に人づくりを行っていると聞いてもっと長門市しごとセンターのような施設が増えていって今の生活がよりよくなっていくといいなと思いました。この見学で私は将来、何か人のためになるような職業もいいなと思いました。

▶ 長門市役所 企画政策課

私は最初、企画政策課はどんなことをするのか疑問でした。仕事を体験し、楽しいと思う反面この仕事を毎日するのは大変だろうと思いました。市役所の方は、見えないところで気遣いをしていることも知りました。学校生活、将来社会に出てもそのことを見習いたいです。

 僕は写真を撮ったり、広報を作ったりしてたくさんのことを知ることができました。写真の撮り方や広報でどういう写真を載せるかなどを学ぶことができました。実際に取材をしてとても興味がわきました。日頃、家で目にするけど、難しいことをして毎回作って配っているんだなと思いました。

 

 ご協力いただいた、皆様誠にありがとうございます。

 引き続き、中高生と「地域」をつなぐべく取り組みたいと思います。