2023年1月28日のCoderDojoを終了しました。
こんにちは、NPO法人つなぐ事務局です。
CoderDojoNagatoを実施しました。ninja7 名と保護者の方々、メンター5名(うち1名はオンライン)が参加してくれました。
※NPO法人つなぐでは、長門市しごとセンターにて、毎月第4土曜午後に「CoderDojoNagato」を開催しています※
>>開催概要などはこちらから
CoderDojoNagatoのHPはこちらです
新型コロナウイルスの感染症に注意し、今回もリアルでの実施をいたしました。
なお、参加者の方には、陽性の出た方との濃厚接触や発熱などが1週間ないことを確認させていただくとともに、窓をあけ、換気をしながらマスクのまま行いました。
1月のDOJOの様子
DONO長門では、マインクラフトカップに参加すべくマイクラを使えるようにしたことで、これが大人気です。
ただ、大人側としては、現実世界で動くものにプログラミングする面白さも大切にしてほしくて、mBotでこんなことができるよ、って披露からスタートしました!
しかし、ninja全員「マインクラフト」が使いたいとのことでした。なので、今回は『MakeCode』を使い、『レッドストーン回路』を使うこととしています。最後にどんなコードを使ったのか共有することに挑戦してもらいます。
※Make Code:ブロックを積む要領で、プログラムを組み立てることができる。
※レッドストーン回路について
レッドストーン回路で制御できる装置は、自動ドアや照明スイッチのような単純な機器から、エレベーターや自動農場、果てはゲーム内コンピューターに至るまでの様々な複雑な機器に及ぶ。レッドストーン回路の作り方や使い方、制御できる装置を理解することで、Minecraft でできる事の範囲を大きく広げてくれるだろう。(参照:Minecraft Wiki【リンク】)
いずれのninjaも、大きな建造物を作っていましたが、1つ1つブロックを積む or 大きな立方体を作り中を空洞にする、のどちらかになっていました。
なお、調べて自動化できるはずってやってみるものの、上手くいかず、1つ1つ修正している、との話もありました。思った通りに動かない。。それでも集中力はとぎれることなく「時間までにここまで作りたい」というつぶやきも聞こえてきました。
子どもたちはこっちに来ないけど、大人たちは、mBotに結構興味津々です笑。
やったことの共有
15:38くらいまで、集中してマインクラフトを使ってくれていました。
集中力がすごい。。マインクラフトの魅力の大きさに、今日も驚きます。
このninjaは、自動で大きな建物をつくるプログラムをしているとのこと。実際に動かしてもらいました!
また別のninjaは、レッドストーン回路を使っていましたが「隣のninjaに教えてもらったから、仕組みはまだ説明できない」と素直に教えてくれるあたりもすてきです。
なお、自動でブロックを積むことに挑戦しているとのこと、少し技を披露してくれました。
自動でブロックが積まれるだけで、何やらすごい、、と思いつつ。意図しない形で積まれてしまうこともあって、苦労するとの話でした。
マインクラフトで身につく力
ninjaの取り組みを見ながら、以下の本をぱらぱらとみていました。
子どもはマインクラフトが好きです。
その面白さは、まず自由にブロックを積んでオリジナルの建造物をつくれること、発想力次第!とあります。タイムを競うわけでもなく、何かをクリアするのでもなく、ただ世界があり、ブロックがある。
web空間なので、大きいものも作れます。ただし、どう作ったらいいのかの説明はありません。自分でwebなどで調べるようです。この調べる過程で問題解決力や、同じマインクラフトを使っている人などに聞く力がつくそうです。
そして学んだことを実行して、どんどん新しいものを作る。
ふむふむ・・・。
まずは、作業がどんな行程で行われるのか、知っておくのは大切だと思います。
そして、大きいものをつくろうとすると発生する多くの単純作業について、それをどう効率化するか?以前は、奴隷や家畜をどれだけ有するのか、「労働力」がカギでした。現代では、機械化・自動化がカギになります。なお「◎◎の場合は◇、◎△の場合は◆」などの条件を付ける意味で、AI化もどんどん進んでいきます。そしてチームワークで仕事をなす、組織力なども。
またデザイン性の高いものをつくろうとするとき、どういう構造でできるのか?それはアイデア勝負であり、ほかを参考にする情報収集力勝負でもあります。
こういったことを、マインクラフトの世界で「自分の作りたいものを作る」中で練習しているのですね。
なんだかすごいです。
個人的回想ですが、わたしが社会人になったころ、研修が始まる前からやけにPCに詳しい同期・後輩がいました。たいてい、小学校時代に親がつかっていたPCにはまって自分でインベーダ―ゲームをつくったり、PC組み立てたりしていたとの話をしてくれました。もちろん、その後は技術者としてたくさん活躍しています。
つまり、そういうことなんだろうな、と感じています。
参加者アンケート
R4年度ののべの回答です。
最後の保護者の方の意見、まさに!と感じます。すごい大きい建物を作ったり、仕掛けを作ることで時間切れになっていたりします。
子どもたちが集中している様子をみると嬉しくなります。せっかくだから時間を延ばしたらいいのか、そういうことではないのか。悩ましいです。
今後のDOJO長門の目指すもの
なお、メンターの皆さんと終わった後に振り返りを行いました。(来年度の話もしたため、2時間半近く話していました💦)
その中でえれふぁんさんから「マインクラフトはすごくよくできていて、子どもが夢中になるのもわかる。ただわたしとしては、PCの中でつくったプログラムで、現実世界のものを動かす体験、つながりを感じる体験をしてもらいたいと思っている」とのコメント。
それはおっしゃる通りだなあと思います。実際、仕事で何かプログラムする場合は、多くが、PC内で完結することはなく、現実に作用します。そういうのを肌感覚としてわかっておいてほしい。
では、どうしたらいいのか?
今はマインクラフトに夢中だけど、その熱量を、その興味をどう次にSTEPできるのか。
もっともっと考え調べ、トライしていきたいと思います。
取り急ぎ、R5年度も、夏にマイクラカップに挑戦します!来年度になったら参加者募集します。
そして、冬にmBotコンテストを実施しようと思います。市内小学校では2学期にmBotを使うことが多いので、そのときにコンテストを案内して、参加者を募りたいと考えています。
長門市内の小中学生と一緒にわくわくしたいです。
最後になりましたが、ご参加いただいた皆さん、そしてお手伝いいただいた、えれふぁんさん、アレクサさん、あかねさん、そして運営していたDさん・キムさん、お疲れさまでした^^
(記事:チャンピオンだけど最近あまりタッチできておらず、久々一部に参加した岩本が担当しました)
追記
NPO法人つなぐメンバーで、DOJOをより発展させるべくPythonの勉強会を始めました。
Pythonもくもく会、と銘打って始めました!【2/8のもくもく会】
それをえれふぁんさんに伝えたところ、「うちに初心者向けの雑誌あるから寄贈するよ」!!?とのお申し出をいただき、1月30日に早速持ってきていただきました。
えれふぁんさんは60代前半です。新卒で組込み系システムの会社に入り、技術&プロジェクトマネージャーとして働いてこられたようです。
仕事仲間で「3種の神器BOOK」と呼んでいるのが、以下の3つの雑誌だそう。
・トランジスタ技術 ←ハード8割、ソフトウェア2割くらいで解説
・インターフェイス ←ソフトウェア8割、ハード2割くらいで解説
・RF ←無線系
エンジニアって、勝手なイメージで、ネット情報で勉強すると思い込んでいましたが、こういったテキストも使って日々スキルアップされているのですね!
ぱらぱらとめくってみるに、数式がたくさん並んでいます。
あくまで初心者向けの解説がなされているとのこと、踏ん張って読んでみたいと思います。
貴重なものをいただき、誠にありがとうございます!
※これらの本は、長門市しごとセンターにて「無料貸し出し」もしていきます。お気軽にお知らせください。