【特集】じょぶる山口 活用事例 アグリながとのご紹介

今年度、長門市と株式会社Be winが雇用促進に関する連携協定を締結したことをきっかけに、NPO法人つなぐでは、WEB求人活用の勉強会の開催や、Be winの運営される『じょぶる山口』に「長門市特集」を掲載いただくなどの取り組みを行ってきました。

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こんにちは! NPO法人つなぐです。 当法人では、「長門市でイキイキ働く人」が一人でも増えることを目指して、市内のHUB拠点として活動を行っています。 その一環で、長門…

これまで苦戦していた「人材募集」で、じょぶる山口に掲載し、思った以上に反応がありさっそく採用につながった事例があるとの話を伺いました。

今回、担当者の方にお話を伺ったので、ぜひご覧ください。

※活用事例記事は、Be winのライターの方により作成されたものを受け取り、こちらに掲載しています。

※記事の内容は、2024年12月現在のものです。

地域農業の未来を切り拓く「一般社団法人アグリながと」  ~じょぶる山口を利用して見えた新たな採用の可能性~

農業の後継者不足や高齢化問題に直面する長門市。その未来を守るために立ち上がったのが、2019年設立の「一般社団法人アグリながと」です。農業の実践的な教育機関として、地域の農業を支える人材の育成に取り組んできました。しかし、これまでの採用活動では多くの課題を抱えていました。

応募者が集まらない…採用活動に潜む意外な課題とは?

一般社団法人アグリながとでは、これまで他社が主催する都市部での就業ガイダンスやハローワークを通じて人材募集を行っていました。しかし、これらの取り組みでは応募者がほとんど集まらず、十分な成果を上げることができませんでした。また、SNSの活用やホームページの立ち上げなど、情報発信の方法を増やす努力もしていましたが、思うような効果にはつながらなかったそうです。
設立から7年で卒業生はわずか5名にとどまり、当初計画していた「1年で3~4名の卒業生を輩出する」という目標は達成されていませんでした。このような状況の中で、「まず『アグリながと』という存在そのものを知ってもらうことが最優先」そう考え、この度、地域密着型の求人サービス「じょぶる山口」の活用に踏み出しました。

採用成功を目指し、じょぶる山口が仕掛けた2つの工夫

じょぶる山口では、アグリながとの採用課題を解決するために、取材・記事作成時にこのような取り組みを行いました。

  1. 活躍する人材像を徹底ヒアリング
    「これまでどんな人が応募してきたのか?」「今活躍している人はどんな人か?」を一からお聞きしました。すると、「脱サラして転職してきた人が多くて、農業への熱意がある人が成功している」ということが分かりました。そこで、ターゲットは年齢や性別で絞らず、「0から農業を学びたい人、興味がある人」という柔軟な方向性で記事を作ることにしました。
  2. 未経験者向けに学ぶメリットを強調
    農業未経験者が不安なく応募できるように、「どんなことがどれくらいの期間で学べるのか?」を詳しくお聞きしました。その中で出てきた強みが、「お金をもらいながら、学校レベルで農業が学べる」という点。そこで、「最短1年で0から独立できるレベルまで、あなたを育てます」というメッセージを記事に込め、応募者に安心感と魅力を伝えるように工夫しました。

じょぶる山口を利用した感想を、お聞きしました

●一般社団法人アグリながと 事務局長の髙橋さん

じょぶる山口の効果を実感!驚きの応募者数とその反響とは?

「じょぶるで掲載して、1名の募集に対して8名もの応募が来たんです。正直びっくりしましたね。特に、記事で『農業未経験OK』と明記したのが良かったと思います。それまでのやり方だと、未経験の人が『自分じゃ無理かな』と二の足を踏んでしまうことが多かったんです。でも、今回の記事で未経験の方にもアプローチできたことで、そういう層が応募してくれたんだと思います。
応募者の中には、前職で自動車のエンジニアや飲食店でマネジメントを担当していた方など、全く異業種の方もいました。でも、皆さん共通して『農業に挑戦したい』『地元の農業を守りたい』という熱意を持っていました。こういう人たちに出会えたのは、じょぶるの記事のおかげです。」

求人記事の成功の秘訣は「現場の声」!法人の魅力を伝える工夫

じょぶるの打ち合わせや取材には満足しています。特に、未経験者向けに『アグリながと』の魅力をしっかり伝えてくれたのが良かったですね。

それに、現場で働いてるスタッフへのインタビューを取り入れてもらえたのも大きいです。

実は、私自身もスタッフがどんな思いで農業をしているのか、詳しく知りませんでした。でも、じょぶるの記事を通じて、彼らの熱い思いを知ることができました。それをそのまま求職者に伝えてくれたので、記事内容が非常にリアルで魅力的なものになったと思います。

採用成功のカギは“思いを伝える”こと

長門市内には37の農業法人がありますが、どこも高齢化や後継者不足に悩んでいます。農業法人の使命は、その土地の農業を守ること。特に、地元の特産品を次世代に繋いでいきたいという思いが強いです。
じょぶるを活用する際は、自分たちの思いをしっかり伝えられる記事を作ることが大事だと思います。例えば、『未経験OK』や『資格取得支援あり』といった情報をきちんと伝えることで、農業に興味を持っているけど踏み出せない人たちに響くんです。
地元だけでなく、都市部からの移住者にもアプローチできるので、視野を広げた採用活動ができると思います。

つなぐスタッフのメモ

地域農業の未来を担う人材を育てるために~アグリながとの次なる挑戦~

これからは、長門市の畜産総合団地のプロジェクトにも加わっていきたいと考えています。長州ブランド鶏や牛のキャトルステーションなど、地域特有の農業を守る人材を育成していきたいですね。
じょぶるでの採用成功は、その第一歩だと思っています。この経験を活かして、今後も地域農業を支える次世代の担い手を育てていきたいと思います。

さいごに

Be winのライターの方が、髙橋様に取材されているのに同席しました。

特に印象に残っているのが以下のお話です。

「アグリながと」は、農業分野の人材育成を1つの目的にしています。未経験の方や、一次産業の中で例えば水稲から果樹に変わりたいというような場合の「研修」を提供しています。

アグリながとに所属して学んでもらい、今後必要な人的ネットワークを作ってもらって、その人材が長門の各地で活躍して長門の農産品を育ててくれたなら、こんなに嬉しいことはないと思っています。

NPO法人つなぐは、「働く人」という視点から、将来にわたって長門を担ってくれる人材育成を目的の1つにしているので、心から共感しました。

このたびは貴重なお話を伺わせていただき、誠にありがとうございました。

またBe win様においても、記事をわかりやすくまとめていただき、誠にありがとうございました。

つなぐスタッフ

求人情報について思うこと

つなぐスタッフとしては、長門市の求人について、Be winによる丁寧な取材と文章と写真を多用した記事により、これまでWEB上に出ていなかった情報がわかりやすくかつ検索できる形で掲載されていることの価値を改めて感じることができました。

求人情報は「新鮮さ」と「正確さ」が大切で、その鮮度と精度、そして「探す人に見つけてもらえる」仕組み作りが大切です。(今は情報があふれているので、探している人に見つけてもらえる方法に投資と工夫が必要だと言われています)

「載せているけど来ない」という話はどこでもよく伺います。

「うちには書くような魅力がない」というお話も。

実際にその場合は、まず職場環境の整備が必要でもあります。

一方で、そこで働く人には言語化できていない魅力のある情報があるかもしれません。

その場合は、専任の方に取材を受け、記事作成・発信をしてもらう意味があるのだと感じます。

NPO法人つなぐは、長門市内企業の活性化により『長門市でイキイキ働く人を増やしたい』と考え活動しています。今後も、実際の事例をもとにした『長門におけるWEB求人』についての知見を高め、ほかの事業所の皆さまへも発信することで、長門市の企業の採用力アップの一助になりたいと思っています。

引き続きよろしくお願いします。