2021年長門学 発表の様子
こんにちは、NPO法人つなぐ所属スタッフが、大津緑洋高校のCS活動推進員を任命いただき、2020年に続き2021年も、総合探究の時間のお手伝いをさせていただきましたので、取組みを共有します。
当日のプログラム
長門学のプログラム大きく3つです。
①大人と語ろう
⇒約20人の大人を学校に招いて、その人生グラフを聞く。グループに分かれ、少人数で車座で話をする
②長門の街にフィールドワークに出よう
⇒13グループに分かれ、1グループごとに1つのテーマに沿って2~5人の方の話を聞き、実際に現場を見学する
③発表(ほかの人に伝える)
⇒②のフィールドワークについて、その場所に行っていないほかのメンバーに紹介すべく動画と原稿でまとめる。ポイントは「そこにどんな課題があって、大人はどのような思いで、どのような活動をしているのか」を伝える
いずれも、まずは「知る」ことを大切にしています。そして、深く掘り下げるというより、実際に見学に行って、そこで複数の立場の人やかかわりの中で話を聞き、多様さ・広がり・関わり・つながりを感じてもらいたいと考えています。
次に、少人数で「会話する」こと、そして「主体的に関わ」れるような環境作りを大切にしています。授業の一環ではあるのですが、その中でも自分なりの選択をしたり、少人数で参加することで、ただ一方的に大人の話を聞くのではないような雰囲気づくりを大切にしています。
発表について
2021年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、発表の場に校外の方をお呼びすることが難しかったため、各班の発表の様子を動画にて共有いたします。
※web公開できるよう、音源の確認や写真への映り込みをなくすなどしています※
発表は6分以内としました。そして動画は3分以内として、伝えたい事を伝えらるよう工夫してもらいました。
よって動画が3分の班もあれば、30秒の班もあります。
何が紹介されるのか、どんなふうに構成されているのか、そういう点にも注目してご覧いただけますと幸いです。
(発表1番目)俵山温泉地区
お話を伺った先:
SD-ワールドの代表の方、地域おこし協力隊俵山担当の方など
発表の様子:
俵山グループは2つの動画を作ってくれました。発表では上の動画を使ったのですが、こちらもしっかり作っているので、ぜひご覧ください。
(2番目)長門市での「母子の健康」
お話を伺った先:
長門市役所(子育て支援課)、保健センター、
学校法人長門高等学校認定こども園深川幼稚園など
発表の様子:
(3番目)林業
お話を伺った先:
一般社団法人 リフォレながと西部森林組合、山口県の林業関係者など
三隅上勝屋谷の林業施業現場の見学など
発表の様子:
働く人へのインタビューを動画で撮影するなど工夫が見られます(山の中でスマフォで撮影したため、声が聞き取りにくいですが、字幕にて確認いただけるようになっています。)
(4番目)日本語クラブ
お話を伺った先:
日本語クラブの運営者の方、
ベトナム出身で今は長門に住む方、
外国人技能実習生の働く深川養鶏農業協同組合の人事の方、
外国人に部屋を提供しているアパート大家さんなど
発表の様子:
発表では、
(5番目)道の駅センザキッチン
お話を伺った先:
道の駅センザキッチンの駅長、地域おこし協力隊の一員で焼き鳥担当の方(『ちくぜん』に関わる)、
おもちゃ美術館のみなさま
発表の様子:
(6番目)向津具半島
お話を伺った先:
NPO法人むかつくの方、集落支援員の方、移住された方など
発表の様子:
(7番目)日置・油谷地区の取組み
お話を伺った先:
ホテル楊貴館取締役兼NPO法人つなぐの理事長の案内で、
ゆや棚田景観保存会による「棚田の花段」、ホテル楊貴館、
株式会社日置の社長の話を聞くなど
発表の様子:
(8番目)長門湯本地区
お話を伺った先:
長門湯本温泉まち株式会社の方の案内で、街歩き
大谷山荘、若い地域住人の方、深川窯の窯元など
発表の様子:
(9番目)自転車YUMOの可能性
お話を伺った先:
ねこや商店(長門湯本温泉モビリティ YUMOを運営)の方の案内で、
吉冨幸進堂、俵山温泉地区、津田農園など
発表の様子:
(10番目)市役所の災害対策
お話を伺った先:
長門市役所 防災危機管理課の方の案内で長門湯本など
発表の様子:
(11番目)市役所の地域福祉課
お話を伺った先:
地域福祉課の、地域福祉班、障害者支援班、保護班の方々
社会福祉協議会(生活困窮者自立支援事業について)
地域活動支援センター:たけのこ村、障害者支援施設:あけぼの園のご担当者など
発表の様子:
(12番目)養鶏業
お話を伺った先:
深川養鶏農業協同組合、養鶏業の会社が開いた服屋『BRIDGE』、ながとラボ(63Dnet)
発表の様子:
(13番目)仙崎地区
お話を伺った先:
仙崎の珈琲店『SNOW DRIP COFFEE』店主の案内での仙崎町歩き、青海島観光汽船
発表の様子:
<発表全体に対してのアンケート結果>
※こちらも、googleフォームで回答してもらいました※
上記2つの棒グラフは、大津緑洋高校の生徒らしさが出ているように感じます。
自身に対する評価は7~8で、自グループの発表に対する評価は8~10です。どちらも、比較的高い数字ですが、より自グループのことを評価しており、相手のいいところを見つける、尊重している雰囲気を感じます。
なお、『もっとこうしたらいいなど、アイデアや気になったことがあれば教えてください。』との質問について
・もう1~2時間の時間が欲しかった
との意見もありました。この時間をもっと過ごしたいと思ってくれているなら幸いです。参考にしたいと思います。
個人的な感想
感想をしっかり書き込んでくれており、何より市内各所の方々から学んでいる様子がうかがえて、すごく嬉しいです。
そして、アンケートの一部に、わたしの名前表記が見えて、気になり改めて読み込みました。
そこには「岩本さんへ。3か月間ありがとうございました!この活動を通して自分の将来の糧になったり、たくさんの大人の方々の思いや人生観などとても貴重な体験ができました。この活動をこれからの自分の将来をきめるのに役立てていこうと思います。この度は本当にありがとうございました‼」とありました。
......。(涙)
こちらこそ、楽しんでくれてありがとうございます!
実は、発表している中で、1人がねぎらいの言葉をくれました。
それは思わぬ言葉でもあり嬉しかったです。
とはいえ、授業後に誰か生徒と話すこともなく、わたしの話しかけやすさのなさだと寂しく感じていました。
アンケートを読んで、いま、すごく嬉しいです。
さいごに
フィールドワークを受け入れ、高校生に色んな話をしてくださった皆様、誠にありがとうございました。
これをきっかけに、高校生が近くを通った際に「こんにちは」など言葉を交わすような関係につながっていけばと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
NPO法人つなぐ