地域おこし協力隊より

2020/05/30

【長門の企業紹介】和食処きらく、山口ふぐ本舗きらく

こんにちは。地域おこし協力隊で長門市に来ました、いわもとです。

長門市で、就職を考えたとき、どんな働き先があるのでしょうか?少しでも情報を届けていきたいと思います。

そこで、今回【㐂楽(きらく)】さんにお話を伺いました。

(基本情報)
・有限会社 㐂楽

・住所:山口県長門市仙崎4137-3  創業:1997年 社員数:19名(アルバイトパート含)

・公式サイト:https://www.ikiika-kiraku.com/


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<目次>

◆お話を伺った方

◆主な事業・特色

◆会社の雰囲気

◆将来の展望

◆現状の課題

◆なぜ楊貴館で働くことを選びましたか?

◆どんな人と働きたいですか?

◆若者にメッセージをお願いします!

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◆お話を伺った人

①商品開発・ターカリー 白石 迅さん(25才) ※2代目

②板場担当       原川勝己さん(28才)2015年入社/長門市出身


◆主な事業・特色

白石さん:

うちは「和食処きらく」でのお食事や民宿の提供と、オンラインでふぐの販売をしている「山口ふぐ本舗きらく」があります。

 

今の社長、ぼくの父なのですが、この会社を始めました。

10年位前に、ぼくがまだ高校生くらいのときに

「これからは、インターネットで買い物をする時代だ」

って言ってオンラインショップを準備していたのを覚えています。

 

自社サイトも運営していますが、yahooや楽天も利用させてもらっていて、yahooのふぐ売り上げの約4割を、楽天のふぐ部門では売上1位をとったこともあるんですよ。

 

原川さん:

わたしは、現在、和食処きらくの板場として「揚げ物」を担当しています。

オープンキッチンになっていて、お客様が見える距離で料理しています。そういうの、やりがいがあります。

 

◆会社の雰囲気

原川さん:

大変いいですね(笑)

なんというか、スタッフの距離が近くて。わからないとすぐ聞けますし、まちがったときどこからともなく「ここが違う」と指摘してもらえます。

実は、最初アルバイトで入ってホールで働いていたのですが、板場がやってみたくなりました。それで店長に相談して、

2年前に正社員となり、板場で修行しています。

白石さん:

彼は、2日目には包丁を握って、実践を交えながら学んでもらっています。そしてこれこそ、地方のお店の強みだと思っています。

ぼくは、実は最初、都市部の大きなホテルに就職しました。包丁を持つまで半年かかりましたね。多くの人が働いているので、作業も分担されていて、全体を見回すことも難しかった。

でも地方のお店だったら、下積みせずに包丁を握れます。実際に練習しながら、食材の扱い方を学び、調理師免許を取ることができます。資格をとってみた後で、もっと都市圏の一流ホテルで腕を振るいたいのか、居酒屋を開きたいのか、カフェなのか、自身の興味関心に沿って、次のスキルを磨けばいいのではないでしょうか。

今の時代、ネットに様々な情報が出ており、例えば、魚の種類やさばき方等、これまで学校に行かなければ学べなかったことが学べます。

うちのお店ですと、料理長は格式あるホテルで修行していた経験もある人なんですが、ネットでみたことを、実際に自分でやってみて、分からなければ料理長などに聞ける。これって、結構面白いことなんじゃないかと思います。

 

◆将来の展望

原川さん:

わたしは、店長(=料理長)みたいになりたいです。

 

白石さん:

ぼくは、もっと地元の人に利用してもらえるお店を目指して新しい挑戦を仕掛けていきたいと思っています。

今回、コロナの件もあり、長門市でもテイクアウトが盛んになっていますが、これをきっかけとして、コロナ終息後も、引き続き「喜んでもらえるテイクアウト」を続けたい。

また、ふぐは日本でしか食べられない食材なんですが、それを逆手に、インバウンドに応える食材・体験としてもっとアピールしていきたいと思っています。

 

◆現状の課題

白石さん:

課題というか、今、長門市は盛り上がっていますが、仙崎は仙崎、長門湯本は長門湯本って感じで、まだまだ連携の余地があるのかなと思います。他のお店とも連携して、「長門らしい」サービス、喜んでもらえるサービスを創っていきたい。また市を超えて「山口県」としても一丸になりたいですね。だから、フグの販売も「山口ふぐ本舗」って名付けていたりします。

 

何より、企業の義務とは「納税すること」だと思っています。だからボランティアするというより、地域として利益を出して、経済が回る方法を考えたい。そういう思いでいます。


◆なぜ、きらくで働くことを選びましたか?

原川さん:

わたしは、もともと大学を出た後に介護施設で働いていました。

その後仕事を辞めて、求人誌をみていたときに、たまたま「食事処きらく」を知りました。「ふぐを扱っている」とあり興味を持ちました。趣味で釣りをしているので、ふぐを扱うって、どういう感じなのかなと思って。HPなどをみて、面接にいって、ホールで働くことになりました。

さっきもいったのですが、板場の様子を近くでみていたこともあって、店長に「板場に興味あります」と伝えて板場になりました。

ただ、まだまだ素人に毛の生えた程度だと自覚しております。

早くお客様に出せる、お魚とかさばけるようになりたいですね。

 

―休日は何をしているんですか?釣りですか?

そうですね… 最近は包丁を研いでます。5本くらい持ってますね。

あと、魚買ってきて、さばいたりしてます。

 

白石さん:

ぼくは、最初、料理人になりたかったです。でも働いてみて、料理人より、ホールでお客様と接する方が楽しいと感じました。だから営業的なことや企画の部分で頑張りたいと思っています。

父のつくったこの会社をいつか継ぐことになると思います。父や料理長が下積みから始め、「0」を「1」にするためにいろんな努力をしてきたと思います。2代目としては、同じことをするのではなく、受け取った「1」を「10」にする方法を考える。それがぼくの役割だと思っています。

そして、お店は働く人がいないとできません。原川さんにはすごく期待していて、僕の代になった時、料理長として、一緒にお店をいいものにしていければと思っています。

 

原川さん:

そこまで言ってもらえると、、、

素直に嬉しいですね(照)

 

白石さん:

原川さんは、板場になって1週間くらいで、まかないをまかされるようになったんですよ。

うちは14:30にお昼の提供が終わるのですが、そこからまかないを作っていたら遅いので、14:30には食べられるように用意してくれています。お客さんの対応をしながらですよ。

段取りとか、集中力とか、すごいなあと思います。

うちでは「作ってくれた人への敬意」というか。出されたものは全部食べるって暗黙のルールがあって。毎回キレイに食べます。そういうみなさんの姿も見ていて嬉しいですね。

あと、店長はじめ職人さんは少し照れ屋なのか。ぼくに「今日のまかないおいしかった」とか言うんです。直接本人にいってあげたらとも思うのですが。そういうとき、ぼくも嬉しくなったりしてます。

原川さん:

(照)

いえ、まだまだです。

 

◆どんな人と働きたいですか?

白石さん:

個人的にですが、飲食に興味ある方なら、気軽に来てもらえたらと思います。

正直、今の世の中、出来ることが多すぎてやりたいことが見つかりにくいのではないかと思います。だから、興味で良いので、実際にお店で働いてみて、合わないなら辞めてもいいし、合うなら突き詰めてみればいいと思っています。

 

◆若者にメッセージをお願いします!

原川さん:

メッセージといわれると、あれですが。まずやってみて、でしょうか。あうあわないは自分次第だから、まず動いてみて、自分の気持ちを感じてみる。そういうのでいいのかなと思います。

 

白石さん:

地元の強みを知って欲しいと思っています。

そのために地方の良さを発信したり、飲食に興味を持つ人が一人でも増えるような何かをしていきたいと思っています。

ぼくは福岡や東京、海外にも住んだことがあります。都会って、人口は多いけれど誰も知っている人がいないので、ある意味孤独なのかなって思います。地方は、人口は少ないけど、あそこで活躍しているのは⦿さん、あそこには◇さん、など知っている人がいますし。自分を知ってくれている人も多くいる。だから、分からないことがあれば聞きに行けるし、困っている時は助けてもらえる。そして、ゆくゆくは次の世代に、自分も同じように返していきたいですね。

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(編集後記)

白石さんも魚をさばいたりするらしいのですが、1つ1つを写真に残し(修行中の方はそうしているそうです)、自身のスキルを振り返っているそうです。

「技術は裏切らないですね。練習すれば、うまくなっている。過去の(自分の料理の)写真を見ると、そう思えるので、頑張れます」とのこと

 

なんというか、白石さんは、言葉だけ聞いていると、60歳前後ではないかと感じる視座の高さと落ち着きです。


 

父親について歩く中で、長門を代表する企業の方々と話す機会も多く、自然と地域のこと、事業のことを考えるようになったのだとか。なお、飲みの席でもそういった話になるらしく、逆に同じ世代と「騒ぐ」というのが出来ないとも。

悩みっていろいろあるものですね。

 

原川さんは、職人然とされていました。ただ「介護で働いていた時もそうだったんですが、板場だとしても、料理を通じてお客様が喜んでくれる様子が見えて(オープンキッチンなので)、そういう距離の近さっていいですよね」とのこと、はにかまれます。人が好きなんだなあと思いました。

 

お話を伺ったのは、約50分でしたが

脱線していろんな話も伺いました。

 

ちなみに、原川さんは揚げ物担当なこともあって、今の得意料理は「天ぷら」だそうです。


揚げたての天ぷらとビールって本当においしいですよね…

 

 

 

そして長門市内の、揚げ物の美味しいお店の店長は昔、㐂楽でアルバイトしてたとか

ハンバーガーが美味しいお店の店長も、昔…とか。

料理長の同級生が、今、長門を代表する高級旅館で料理つくっていたりもするそう。

 

白石さんのおっしゃっていた

「長門の各地で、知っている人たちが活躍しているから、きっともっと面白いこと出来るんじゃないかなって思うんです」

とのお話が現実味を帯びて聞こえます。

 

長門市しごとセンターも新しく出来ましたし、いろんなところがつながるお手伝いが出来たらいいなあとも感じました。

 

今後の、若いお二人の活躍に注目したいと思います^^

 

写真メモ:


↑カウンター席から見た、板場の様子。確かに、料理人の方が近いですね

 


↑いけすでは、自慢の「イカ」が元気に泳いでいます!

 


↑ イカ担当の方。すっすと華麗な手さばきです。

 

お店の前に貼ってあったメニュー表を一部公開

※より詳細は、きらくHPをごらんください※




お忙しい中、本日はありがとうございました!