【長門の企業紹介】フジミツ株式会社

こんにちは。地域おこし協力隊で長門市に来ました、いわもとです。

長門市で、就職を考えたとき、どんな働き先があるのでしょうか?少しでも情報を届けていきたいと思います。

そこで、今回「やっぱフジミツやのぉ」のCMで有名な【フジミツ】さんにお話を伺いました。

(基本情報)
・フジミツ株式会社 (食品製造業)

・本社・本社工場住所:山口県長門市東深川2537番地1 ※複数の工場・営業所有

・設立:1964年(創業:1887年)

・社員数:496名(アルバイトパート・技能実習生含)

・公式サイト:http://fujimitsu.jp/

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▽本社社屋。工場と販売店が併設

▽併設販売店の中。ムーミンとミーもマスク姿です(笑)

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<目次>

◆お話を伺った方

◆主な事業・特色

◆会社の雰囲気

◆現状の課題

◆将来の展望

◆なぜフジミツで働くことを選びましたか?

◆どんな人と働きたいですか?

◆若者にメッセージをお願いします!

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◆お話を伺った方

①管理本部 本部長

伊藤誠二さん

②現場代表 河田将太さん(30才)2016年正社員として入社(パートとして3年勤務)/豊北町出身
生産本部 生産3課 係長 ※取材当時

◆主な事業・特色

伊藤さん:

弊社では、かまぼこなど練り物の製造と販売を行っています。現在は、調理麺、開けたらすぐ食べられるデリカ製品、海藻、レトルト、お菓子など幅広く取り扱っています。

M&Aや事業連携などで新規事業にも積極的に参入しています。数年前ですが、後継者がいないと相談のあった美祢の調理麺の会社を買収する形でグループ会社化しました。希望するスタッフも雇用を受け継ぎました。おかげで調理麺も製造できるようになりました。

海外にも進出して、グローバル展開を進めています。今は山東省に販社をもって、中国国内に流通させたり、原料の一部購入をしてもらったりしています。

◆会社の雰囲気

河田さん:

わたしのいる工場は、年齢層がバラバラなんですが、壁がなくフレンドリーです。

工場に社長が来たりして、気軽に話しかけてくださいますし、緊張せず話せたりします。あ、でも本社で会うとなんでかな、緊張します(笑)

伊藤さん:

地域の奉仕作業とかも結構みんな参加してくれますし、和気あいあいとしているのかも。

先日、この地域の清掃活動があったんですが、河田さんも来てくれたし、社長も参加して、みんなで汗だくになって草刈りしましたね。

◆現状の課題

伊藤さん:

新型コロナウイルス感染拡大によって、市場がどう変化するのか、そしてどう対応するのか、大きな課題だと思っています。

河田さん:

現在、三隅の工場でカニカマ中心に練り物を担当しています。パートさんとか実習生入れたら、チームに16名くらいいますね。わたしは2016年入社なんですが、早々に役職をいただきました。多分かなり異例だと思います。まだ力不足を感じていて、役に見合った「頼られる人」になれるようもっと勉強していきたいと思っています。

-頼られるとは?具体例はありますか?

そうですね、例えば、すごく暑い日は原材料を機械に入れる時に一緒に氷水を入れるとか、そういう塩梅というか。同じ品質のものをつくろうとしても温度や湿度によって気にすることが変わります。こういうときは、この辺を注意すると良い製品が出来る、みたいな部分で今はまだ上司に助けてもらっていると感じます。もっと自分自身で気づいて、周りに伝えられるようになって、上司から安心して現場を任せてもらえるようになりたいと思います。

◆将来の展望

伊藤さん:

会社としては、売上高200億円を目指しています。弊社はローカル企業ですが、グローバル展開を進めることで「日本の食文化を海外に広げたい」との意思をもっています。

河田さん:

わたし自身はカニカマを担当しており、今は「よりカニに似た美味しいものを作りたい」と思っています。それは発色だったり、噛んだときの弾力だったり。機械の癖もありますし。先ほども申しましたように、温度や湿度で材料の扱いも変わるので、日々挑戦だと感じます。

◆なぜフジミツで働くことを選びましたか?

河田さん:

当社へは、実は、中途入社です。

わたしは高校を出てから、機械修理の関係の仕事をしていました。大型機械を扱っていて、溶接とか機械修理とかしていました。今と全然違う仕事です。その後辞めて実家に戻ってぶらぶらしていました(笑)妹から「暇なら、うちの会社で働いてみたら?」と言われて、食品製造はイメージわかなかったんですけど。せっかくなのでと、最初はパートで勤務し始めたのですがこれがなかなか楽しくて。上司が推薦してくださることになり、わたし自身も正社員を希望しました。正社員になるには社長との面談があり、緊張しました。その後、早いうちに役職ももらってプレッシャーはありますが、今も仕事が楽しくて、ここで働けて良かったなと思います。

あ、今の仕事でも機械が故障することあって。でも前職のおかげでどこを見れば良いのかなんとなくわかる。工具の名前とかもわかるから、ある意味経験が活きているのかもしれません。

-兄妹で働いているのですね!!?

伊藤さん:

フジミツでは、兄弟であったり親子で勤務してくれている例もけっこうありますよ。なんででしょうね(笑)。仲良くやっていらっしゃいますよ。

◆どんな人と働きたいですか?

伊藤さん:

コミュニケーション能力がある方、そして前向きに取り組むことができる方。粘り強い方ですね。

-職人肌ということですか?

いえ、最初から全てできるわけではないので、周りの話を聞いて、まじめに取り組んでいただけることがとても大事です。20年30年と経つうちに、こだわりというか職人気質が出てくるモノであって、そうなればそれでいいと思います。

河田さん:

コミュニケーション能力は大切だと思います。わたしがこの会社になじめたのも、職場の方が気軽に話しかけてくれたからだと思います。最近は本社工場のヘルプに来ているのですが、新卒1年目の人と2人で取り組んでいます。まだ18歳くらいだったかな、10才以上離れているのに、構わずわたしにいろんなことを話しかけてきてくれます。そういうの嬉しいなあと思います。

-上下関係とか、例えば声を荒げたりとかあまりないですか?

そういうことはないですね。現場では集中力が大切です。どれだけ廃棄を出さずに、基準以上のものをつくるのか。そこにこだわっています。上司は、一方的に言うような方ではなく、もし何かあれば「もっとこうしたらいんじゃない」って言い方をしてくれるので、わたしも素直に聞けます。

◆若者にメッセージをお願いします!

河田さん:

いろいろ挑戦してみると良いと思います。行動してみたらいい。

働いてみて違うと思ったら変わってみてもいいとも思います。

わたしは、自分が食品会社で働くとは思ってなかったけど、いざやってみたらやりがいがあって面白いです。今では「仕事って達成感を味わうことなのかな」って思っています。自分のスキルがあがればよりいい商品ができる。そういうのが嬉しくて。でも、自分が何に達成感を感じるのかは、いろいろ試してみたからわかる。そう思います。

伊藤さん:

フジミツは、魚肉練り物製品業界において、西日本エリア売上高No 1企業となりました。

現在は、国内に6社、中国に1社の関連会社を有しています。

社内には、生産、品質管理、営業、事務など様々な職種があります。ジョブローテーションを通じて、自身のやりがいを感じる仕事を見つけていただけます。

また育児・介護休業制度、社内食堂、社内レクレーションなど、福利厚生や従業員の交流を図るイベントも充実しております。山口県子育て応援企業などにも認定されている、働きやすい会社です。

もしご興味あれば、新卒採用だけでなく、随時での中途採用も行なっていますので、ご連絡ください。

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<編集後記>

食品を扱われており、今回の新型コロナ感染拡大防止にはさまざまに注意を払われていました。工場見学は中止し、本社での来客対応でも、受付に行く前に来客自身が体温を測り申告する体制など、できる限りの対策をなさっておられました。

そんな中でも取材の機会をいただき、たくさんのお話を伺うことができました。

印象に残ったのは「M&A・承継を行い新規事業、海外進出に積極的に挑んでいること」「上下関係ではなく、フラットなコミュニケーション」との2点です。

かまぼこの味にこだわる、その達成のために組織作り・社風創りに力を注がれているのを感じます。

写真撮影の際、その場に居合わせた社員の方々が「何々?撮影?」と河田さんにフランクに話しかけていて、なんとも穏やかな雰囲気でした。

追記的な情報ですが。

休みの日の話になったとき、河田さんはほぼ毎日検食としてカニカマはじめ練り製品を食べているので、うちでは食べないそうです。それを受けて、伊藤さんから「営業職の時、おでんを扱っていて、余ったの捨てるのはもったいないから事務所で食べてたんです。だから家に帰って、夕飯はおでんだよって言われると、おいしんですけどね、もう受け付けないというか(苦笑)」と語ってくださいました。

それに対し、河田さんが「わかります!うちでおでんが出たら、卵と大根ばかり食べてます!」と、会話が盛り上がりました。

食品工場あるある(?)でしょうか。

そして、フジミツでは、年齢を超えて、社員同士のいい関係があるし、思ったことを口にできる安心感・信頼関係があるんだなとも感じました。

ここ長門を本拠地とする会社が、世界を見据え働いていることを思うと頼もしくもあります。

今後のフジミツさんの動きに注目したいと思います。

今回は、お忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。