保護者といく長門の企業巡りバスツアーにいってきました!

こんにちは、つなぐ事務局です。

2021年度最後のイベントとして、バスツアーに行ってきました。(※企画内容はこちらから)

このツアーの対象は、「保護者の方々」です。

子どもを持つ「保護者」の方に、今後子どもと進路の話をするときのヒントとして地元の企業を知っていてほしい。子どもと将来の話をするときに、選択肢の1つとして、きちんと自身の目で見て聞いた情報をもとに、子どもとお話いただきたいと思い、企画しました。

せっかくなので4社巡って欲しいと盛り込み、平日の8時過ぎから17時前まで拘束するという長丁場となりました。

土日お休みの企業もあったので、春休みの平日を狙ったところ、3月28日(月)となりました。

「行きたいけど、年度末で仕事がある」「そもそも平日は難しい」とのお声もいただき、日程設定の難しさをひしひし感じておりましたが、結果6組の保護者の方とそのお子さんに参加いただきました。計17名でした。

子どもは幼稚園と小学生、そして大人は30代から60代までが参加してくださいました。

ありがとうございます。

人数の5倍近くがのれる、大型バスで巡りました。

◎1社目 ヤマネ鉄工建設株式会社

 2F会議室にて、まずは会社の紹介DVDを見ました。ヤマネ鉄工建設がかかわっている、大阪・名古屋・横浜・東京の高層ビルが1つ1つ表示されて、知っている建物がいくつも出てきて、見入ってしまいました(子どもたちは反応が薄かったのですが、、これは大人になってわかる思いなのかもしれません)

 次に、人事の方から、追加でのお話をいただきました。

DVDのラスト、いろんな社員の方が笑顔を見せてくれます。写真を撮ったのが、ちょうどこの方でした!(ご存じの方も多いかと、現社長です!)
生産部の方が一緒にバスに乗り込んで説明してくださいました!

 なんと、大型バスに乗ったまま、工場内を走りながら説明をいただきました!

 説明を受けながら、実際に工場内を見学できる!!なんとも見ごたえがありました。

◎2社目 株式会社シンラテック

現在の近藤社長で3代目だそうです。IT企業で働いた後、15年前に長門に戻り家業を継ぎ、2つの材木屋を統合し「シンラテック」に改名されたそうです!

これは『森羅万象』と『-tech』の掛け合わせで、自然を敬い、ITを活かしていくとの気持ちを込めたそうです。

長門にはもともと「赤松」がたくさん生えていました。しかし外国から来た虫により全滅し、その後、長門には多くのシイノキが自生したそうです。

調べるに、シイノキの製品化がほぼなされていないものの、その質がよいことから『シイノキのブランド化』に着手されました。長門市役所や長門おもちゃ美術館、そして JRの瑞風のドアなどにも採用されたそうです!

どこにでもあるように感じる「木材」にもその土地ならではの「特徴」や「癖」があると知り、なんだかワクワクします。

なんと、キリンは2種類の木の葉しか食べないそう!そのうちの1つが「しいのき」で、以前サファリパークの人がよく長門まで葉っぱをとりに来ていたんだって!

チップは「広葉樹」と「針葉樹」別々に作られます。どちらも紙になるようですが、高級度合いが違うそうです!
チップが出たときに出る「おがくず」です。なんと、養鶏場で、ひよこの寝床になっているそう!
丁寧にバスを見送っていただきました。ありがとうございます。

◎3社目 玉仙閣(有限会社伊乃正)

玉仙閣を見学したのち、長門湯本温泉も案内いただきました。桜がきれいです!

なんと、伊乃正の取締役である伊藤さんは、長門湯本温泉街を盛り上げるべく立ち上げた『長門湯本温泉まち株式会社』の代表でもあります。現在開催中の「うたあかり」(R4.4.7まで)などいろんな企画を実施されています。

そして、第26回ふるさとイベント大賞※を受賞されました✨

※第26回ふるさとイベント大賞は、下記youtubeよりご覧ください。

====== 「長門湯本温泉」のyoutubeです ====== ====== ======

  ====== ====== ====== ====== ====== ====== ======

ラウンジではだれでもドリンクなどをいただくことが可能です。
営業しながら、部分的に工事を行ない、より使いやすい施設を目指されているとのお話を伺いました。
これが有名な「たち風呂」です!
川床と桜と石垣がなんとも言えぬ雰囲気で、気持ちよいです✨

バスガイド経験のあるスタッフと交代し、初アテンダントをさせていただきました。貴重な体験をありがとうございます。

◎4社目 ながと物産合同会社(道の駅センザキッチンを運営)

最後に、ながと物産合同会社へ。主な事業は2つ。

1つが、長門の農産物の販路拡大。1つが、道の駅センザキッチンの運営です。

なお、飲食ブースのテナント管理や、センザキッチンでのレジ、その奥にあるグリルハウスの運営など、お仕事は多々あり、絶賛募集中だそうです✨

※気になる方はハローワークにも求人を出しておられるので、ぜひご覧ください。

なんと、道の駅センザキッチン・おもちゃ美術館・観光コンベンション・飲食テナントなどを合わせると、100人近くが働く雇用の場でもあるそうです!

ウラ側も見せていただきました。

センザキッチン内に自身の農産物を出荷される方は、ここで自ら作業し、自ら並べるそうです。

機能的に仕組みを実践されていて、すごいなあと思いました。

(なお、働いて頂ける方を絶賛募集中だそうです!)

◎ラスト 振り返り

長門市しごとセンターにて、アンケートの記入をいただき、その後今日の感想を共有しました。15分で終えるつもりがついつい30分近く話しました。

皆さん、ワークショップに慣れている様子で、いろんな感想を共有してくださいました。

まさに、長門の企業を保護者の方に知っていただきたかったので、真剣になっていただいたのなら嬉しいです。

「都会の大学に進学する」のが普通だったという方もいれば

「高校出たら、地元で就職する」のが普通だったという方もいて、本当にバラバラです。

なんと、4社とも、学歴も経験も問わないとのことでした!

「この仕事をしよう」という気持ちをもって取り組んでもらえれば、大丈夫との力強いお話でした。

参加者として、父親が3名、母親が3名、祖父母が1名参加しており、各々の立場から感じた事を共有し、とても未来を感じる振り返りの時間となりました。

アンケート結果

Q 印象に残ったことがあればお知らせください。
・ヤマネさん、シンラテックさん、玉仙閣さん、センザキッチンの企業理念等少しですが理解できました。今後ともどうぞよろしくお願いします。
・地域に密着しつつも、日本国内で大きな影響を与えるような仕事をされていること、地域のことをそれぞれの立場から考えていらっしゃることが印象的でした。
・それぞれ、長門において先進的な取り組みをされておられる企業さんで、大変勉強になりました。
・知らなかった会社がありとても良かった。
・ヤマネ鉄工さんが若い企業さんということにびっくりした。長門市でも地域を元気にしようという企業さんが多く、今後自分の子どもたちが大きくなったときにつきたい職業が1つでも多くあるとうれしいと思います。 
・子どもと楽しく一日を過ごす事ができました。各事業所のご努力には頭が下がる思いです。
・しごとセンターでのふりかえり」の時まで元気がもたなかった。

Q今後話を聞いてみたい企業や人はいますか?
・若手が活躍している職業
・医療系
・福祉系(高齢化への取り組み)
・ブルーエンジェルス
・萩焼き

・起業した人(個人事業主など)

Q全体を通じての感想や気づきがあればお知らせください。
・長門市に良い企業が沢山あることを知りました。働きたいという本人の気持ちしだいですね。小学校、高学年や中高生にも参加していただけると良かったと思います。
・休日返上でイヤイヤ参加したツアーだったが予想以上に楽しかった。またやって欲しい。昼食後に少し長めの休憩があるとなお良し。
・観光気分でのおみやげを買う時間やお茶する時間があってもいいと思った。定期的な企画にしてほしい。
・大変楽しかったのですが、2社半日だとより参加しやすかったかもと感じました。ただ、小学校低学年生を連れての感想ですので、本来は中高生向けのツアーかと思いますので、それならちょうど良いかもしれません。
・可能なら夏休みにもこうしたバスツアーがあると嬉しいです。(自由研究の材料になりそうなので)
・とても楽しい1日でした。

まとめ

本来であれば、もっと早いタイミングで実施したかったのですが、コロナ禍ゆえ先延ばしにしていました。

長門での感染状況、そして対策を学び、この度実現いたしました。

「イヤイヤ参加したツアーだったが予想以上に楽しかった」とのこと。素で話して頂いており、率直にありがとうございます!

つなぐのイベントに参加するのは初めて、という方が過半数ありました。小学校と幼稚園・保育園の保護者の方にチラシを配付したことや、ほっちゃさんで取り上げて頂いたことで知って頂くことが出来ました。

定期的な企画に、とのお声や、振り返りの時間にしっかり意見をいただいたことは、大変嬉しく励みに感じています。

「長い」とのお声もありましたので、その当たりは次に活かして行きたいと思います。

迎えていただいた企業の皆さん、参加いただいた皆さん、そして陰に日向に奔走されたつなぐスタッフの皆さん、ありがとうございました。

またこのような機会を作って、「中高生」だけでなく「保護者世代」にも長門の企業や働き方を知っていただく活動をしていけたらと思います。

今後とも、NPO法人つなぐにご注目頂けますと幸いです。

追記

長門市広報の「知っちょこ」22年度5月版のコラムに、様子を掲載しました。