孫農園の、こだわりのハチミツを作る藤田岳さん

こんにちは、つなぐ事務局です。

長門市内の、様々な「働く人」を紹介するシリーズ。今回は、養蜂家の藤田学さんを紹介します!

R4年5月22日(日)、「おとずれリバーフェスタ2022」の一環として、レンタサイクル「YUMO(ユーモ)公式インスタグラム(@yumo.nagato)」(長門市深川湯本1262番地1長門湯本ねこや商店内)の特別企画イベントとして、「ハニーライド」が開催されました。

YUMOは、2021年9月に長門湯本温泉で開始された、自転車のレンタルサービスです。ハンドメイドの折りたたみ自転車BROMPTON(ブロンプトン)と電動自転車のBESV(ベスビー)を各5台ずつ貸出しています。

⇒1時間~、自転車を借りることが出来ますよ!詳しくは 長門の観光情報が詰まった「ななび」のYUMO紹介記事をご覧ください

ハニーライドは、長門湯本温泉から自転車で養蜂場にいって、採れたてのハチミツなどを味わうイベントです🐝。今回の参加者は、10名。自身の乗りたい自転車を選び、高さを調整したら出発します。自転車持込も可能で、数名がマイ・バイクで参加されていました。

GW明け、とっても気持の良い日曜日になりました。約200万匹のハチを育てる孫農園の藤田岳さんの自慢のミツバチについてぜひご覧下さい。

出発前の、集合写真♪

カッコイイ自転車に乗って、いざ出発!新緑の長門湯本温泉街はなんとも気持が良いです。

※ハニーライドを企画された、YUMOの立ち上げを行った片岸さんについては、こちらから 長門湯本でレンタサイクルを始めた、片岸さん

孫農園の山蜂のお仕事を見学させていただきました^^

長門市東深川地区にて、養蜂を営む孫農園の藤田岳さんのお話を聞かせていただきました!

(いつもは立ち入りできないのですが、イベントにて特別に中に入れていただきました)

孫農園を営む、藤田岳さん

藤田さん曰く

「今日は、孫農園にようこそ。ぼくはハチを育てています。ハチは昆虫ですが、動物に近いというか。彼らはすごく賢いし、かわいいんですよ」

「刺さないようにって伝えていますのでご安心を。でもまあ、自然のことなので。刺されることもあるかもしれません。ハチって賢いから観察に来ます。人間が怖がってしまい、攻撃してしまうと刺してくることがあります。だから、もしハチが寄ってきたら、騒がずそっと離れるようにしたら大丈夫です」

から始まりました!!?

ハチって賢いんですね。そして怖がらないこと!しっかり心に刻んで、ハチに近寄ってみました。

ハチ撮影会みたいになっています^^

箱から出てきたのに、すごくおとなしい。

藤田さんから「てのりみつばちしてみますか?」とのこと、テントウムシのようにトスされました。

ただ、ミツバチはすぐに藤田さんの手の方に戻っていきます。

藤田さんになついているのですね (^◇^;)

1つの箱に2万匹くらい住んでいるそうです。

巣箱の入り口に密集。今日は暑いから、巣箱の外に出てきているという。なんかかわいいです

とても親しみのわくネーミングとパッケージですね

育てていらっしゃるのは、西洋ミツバチだそう。

ミツバチは大きく2タイプで、日本ミツバチと西洋ミツバチがいるそうです。日本ミツバチは周囲の花から幅広くミツを集めるものの、西洋ミツバチはそのとき1番咲いている花からミツを集めるそうです。

だから、季節ごとや花ごとのハチミツを集めることが出来るそうです。

真ん中の空瓶には、これから絞りたてのハチミツが入るのだそうです!

まずは、「夏」と「櫨(ハゼ)」の食べ比べ♪

パンは、大谷山荘の焼きたてパンです!

そして「晩春」を実際に絞る実演があります。これはGW開けくらいまでのミツだそうです。

とれたてみつろうは、食べる事が出来るそうです。初挑戦。最初甘いのですが、噛んでも噛んでもでもなくなりません

絞りたてのハチミツが出てくると、歓声が上がります!

はちの巣をこのタンクに入れて、ハンドルをくるくる回してハチミツを抽出しました。
今、目の前で抽出されたハチミツです!

「晩春」はさらっとしていました。

食べ比べてみると、味の違いがよく分かります。そして、どれも美味しいです✨

黒蜜は「加熱してある」そうです!コクがあって、これもまた良い感じです。

養蜂家という仕事との出会い

藤田さんは、もともと「さとうきび」農家を目指して、沖縄で学んでいたそうです。

そこで縁があって、ハチを育てるお手伝いをすることになり、養蜂という仕事に目覚めたそうです。

ハチミツはもちろん「ハチに任せていたらミツが得られる」のですが、ハチがしっかり働いてミツを集められるようにお世話をするのが養蜂家の役割だそうです。(そして、畑や果樹円など、生産を営む方の依頼を受け受粉に向かう、地域に欠かせない役割をもつ仕事でもあります)

花の咲いている状況を確認して、ハチが寝ている明け方に、箱ごと、集めたいミツのある場所までいくのだそう。

それは数日のこともあれば、1週間そこに滞在することもある。

花を追って、移動する日々。

なんだかステキです。

なお、ミツバチは寒さに弱いので、冬は巣箱にこも等を巻いて、少しでも暖かくなるように世話するそうです。

藤田さん談:

「この仕事をしていると、だんだんハチの声が聞こえるんです。怒っているなとか、今日は穏やかだなというのがわかります」

それは羽音だったり、飛ぶ様子から察するものらしいのですが、例えばミツバチの天敵であるスズメバチが襲ってくることもあります。

ミツバチの様子を察して、スズメバチを追い払ったりもするのだとか。

内容だけ聞いていると結構大変そうだと感じつつ、藤田さんは終始穏やかな表情でハチの様子を見守りながら語っておられます。

本当に、ミツバチが好きなんだろうと感じて、なんだか癒やされます。

『山蜂』という名前で、ハチミツを展開されています。

丁寧に作られたハチミツは、その糖度の高さから腐りにくいそうです。

聞いた話とのことですが、先日ピラミッドの中で数千年前のハチミツが見つかり、なめた人がいるのだとか!!?美味しかったそうですw

お土産に、さっき絞ったハチミツをいただきました!なんだか感動です。

さいごに

個人的に、色んな地域でお土産として、作り手の思いを感じるハチミツやジャムを買っています。ただ実際に作っている様子を見てお話を聞くのは今回が初めてでした。

ミツバチは丸々していて可愛いかったので、今後ももっともっとハチミツを買っていきたいと思いますw

そして、記事の内容確認をお願いした際に、藤田さんから「こういったイベントは初めてでしたが、みなさんのワクワクな雰囲気と、蜂や蜜への素直なリアクションがとても嬉しくて、自分も楽しい時間を過ごすことができました」とのコメントがありました。

そこでふっと思い出すのですが。当法人では、働く人と地域の若者をつなぐお手伝いをしており、中学生や高校生の職場体験にて、一緒に働く大人の話を聞きに行くことがあります。

その際、大人の側から「こんなに真剣に話を聞いてもらうとすごく嬉しい」「楽しそうだったからほっとした」「するどい質問してもらってびっくりしたけど、嬉しかった。彼らに引き継いでもらえるよう頑張る」等とコメントをいただくことがあります。思い返すと、真摯に仕事に向き合っている方です。

誰かに任せるのではなく、ご自身で試行錯誤しながら日々よりよいものを目指し精進されていらっしゃるからこそ出てくるコメントだと感じています。

貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。

『山蜂』のハチミツが購入できるところ

孫農園のハチミツは、長門市の道の駅センザキッチンと、長門湯本温泉にあるカフェアンドポタリィ 音 (cafe&pottery 音)公式Instagram(@oto_cafe) にて購入可能です。

また、2022年5月29日にリニューアルオープンした津田農園 直売所で扱うハチミツは、津田農園で、孫農園の山蜂が集めたものだそうです♪