高校生あみ:今年起業された元高校教諭の「岩本 隆行」さんにインタビュー

NPO法人つなぐでは、DiscoverNagato「ここにある仕事」と銘打って、長門市で働く人を紹介しています。

高校生となり将来を考える中で、長門市で働く人がどういう気持ちで働いているのかに興味を持ったという「あみ※」さんが、自らインタビューを行い、記事を作成してくれました。【あみ'sプロジェクトについて】

※「エメ」改め「あみ」となります。

今回は『岩本 隆行さん』です。

はじめに

岩本隆行さんは、昨年度まで大津緑洋高校大津校舎の国語科の先生として勤務されており、今年2022年5月16日に『株式会社3in(よみ:サンイン)』を起業されました。社員は現在岩本さんお1人ですが、グループ企業を通じて10人以上の方とお仕事をされているそうです。教え子たちの「大学で学んだあと地元に戻って思い切り働きたい」という思いにこたえて、長門市内に魅力を感じて働ける場を作るために活動されています。

あみ

会社名の理由を教えてください。

ホームページ※にも書きましたが、会社名の「3in(サンイン)」は故郷であり活動拠点でもある「山陰」への敬意と感謝から命名しました。

※株式会社3inのホームページはこちらから

3inのホームページ画像※2022.8.14参照
あみ

起業しようと思ったのはいつですか?

山口県の教育委員会に出向していたときに、「ベンチャー※」という言葉を知りました。起業家精神を育成するのが今後大切になると思いながら勉強している間に、気づいたら自分が起業していたというのが近いです(笑)今思うに、母校である大津緑洋高校に戻って生徒の方々に向き合う中で、まずは自分自身が行動を起こしたというところでしょうか?

ベンチャーとは

ベンチャー(venture)とは「冒険」を意味し、ベンチャー企業とは、新しい技術・ビジネスモデルを中核とした新規事業を興し、急速な成長を目指す新興企業のことを表しています。

出典:「ベンチャーとは?ベンチャー企業が成長するビジネスモデルを解説」2022.8.14参照

あみ

今はどんなことをなさっているのですか?

起業家精神を育む教育をおこなっています。また、地元企業の方々や大学生と一緒に「後継者問題」の解決をはかるべく、後継者育成の事業を考えています。大津緑洋高校では、『大津STEAMプロジェクト』に関わらせていただいています。

あみ

起業する時に大変だったことはありますか?

起業したのは、正直勢いでした(笑)でも、実際にやってみて「仲間を増やしておくこと」と「ビジネス設計をきちんとすること」がとても大切だと思いました。特にビジネス設計については、3月31日まで教員をしていて、4月1日から5月16日までで会社を立ち上げようと取り組んだので、一生懸命学ばせていただきました。

あみ

今後のビジョンはどのように考えていますか?

研究・開発に興味があり、なおかつ地域再生を志す高校生や大学生が関われるように、仕事を「循環」させていきたいです。メンバーの方々が、夢中になりながら自らの可能性を十分に伸ばして頂き、長門市のいいところを発信していけるとよいと思います。

あみ

起業するうえで一番大切なのはどんなことだと思われますか?

大切なのは「チーム作り」だと思います。
特にゼロから事業を始めるためには、共に力を合わせて事業を進める仲間と、ビジネスのエキスパート(メンター)の力が必要です。そのためには、普段から、自分のビジョンに向かって、たくさんの方々と語り合い、盛り上がっておくことが大切だと思っています。

あみ

今後どんな長門になってほしいと思っていますか?

長門にゆかりがある人はもちろん、他のエリアからも志がある方々が集まってくださる長門であってほしいです。コロナ禍を経験した私たちは、デジタルやリモートの活用も覚えはじめています。長門には、素敵な人がたくさんおられ、豊かな自然にあふれています。きっと、多くの方々に気に入っていただけると思っています。

あみ

さいごに、高校生へのメッセージをお願いします。

高校生なので勉強することはとても大切です。知識は知恵の母体になり、人間関係を広げるのに役立ちます。同時に、これからの新しい時代を切り拓く高校生にみなさんには、ぜひ、なりたい自分を具体的に思い描いて頂きたいと思っています。時代が混沌としている今は、どんなことにもチャレンジできるチャンスでもあるはずです。
私は、高校教師の時代、言葉を大切にしてきました。常に積極的な心で、積極的な言葉を使う。そうすれば、どんなに大きなビジョンでも、1日ずつ具現化されていきます。
私は、なりたい自分になることは、人生における大きな幸せだと思っています。

岩本隆行さんと

インタビューを終えて

私個人としては、高校でほぼ接点がないままでした。しかし、岩本先生の離任式の時にビジョンを聞いて、もっと話を聞いてみたいと思い、今回のインタビューをお願いしました。
話をきいてみて、聞いていた通りの、明くて心の熱い人だなと思いました。
そして、「(若い人が)働く場所がないから長門市に帰ってこない」という話はよく聞いていましたが、それに対してご自身で起業されるなんて、凄く行動力があり、心のあたたかい人だなと感じました。
これから多くの若者で溢れる長門市になることを、私も願っています。

この度は、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

記事作成:2022年8月14日 (月)


あみ'sプロジェクトをサポートしているつなぐスタッフも、実は岩本隆行先生の活動にたくさんの刺激をいただいており、興味深く記事を拝見しました。起業され、本当にすごいと思います。これからの活動にも注目させていただきたいと思います。

<こちらもご覧ください>

ありがたいことに、先日大津緑洋高校 大津校舎で1年生の『長門学』という授業で岩本先生がお話しされるのを伺いました。その時の記事もここにリンクを紹介します。【NPO法人つなぐのfacebook記事

2022年8月に3in主催の『夏会』という3日におよぶイベントが実施されました。【長門市の広報課のfacebook記事はこちら

#長門市 #山口県 #高校生ライター #働く人に話を聞いてみよう