高校生あみ:今年起業!広報のお手伝い【かなたでざいん】の「田中 輝」さんにインタビュー

NPO法人つなぐでは、DiscoverNagato「ここにある仕事」と銘打って、長門市で働く人を紹介しています。

高校生となり将来を考える中で、長門市で働く人がどういう気持ちで働いているのかに興味を持ったというあみさんが、自らインタビューを行い、記事を作成してくれました。【あみ'sプロジェクトについて】

今回は『田中 輝さん』です。

はじめに

田中輝さんは、山口県立大津高等学校(現大津緑洋高等学校)卒業後、2011年に長門市役所に入庁し、2015年から市の広報・観光プロモ―ション業務を担当されていました。2018年から2年間、一般社団法人長門市観光コンベンション協会(道の駅センザキッチン内)で情報発信・観光案内業務を担当され、2022年3月に同市役所を退職し、同年4月に「かなたでざいん」を開業されました。「伝わる」ものづくり、「伝える」おてつだい、をキーワードにポスターやパンフレットのデザイン、写真撮影・映像制作、web制作、SNS運用、情報発信に関する講座企画などを担っています。

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画像:かなたでざいんのホームページのプロフィールより。2022.8.28参照
あみ

なぜ起業されたんですか?

もっと積極的に、広報の仕事をやりたい、もっと動きたいと思ったからです。 市役所でわたしが所属していた産業や観光に関わる部署は、裏方として人をつないだり、地域で活躍する人を支えたりすることが仕事で、民間ではカバーできないところをやっています。 地域の人たちが集まってイベントなどをするとき、 市役所の情報発信の担当としてだけでなく、できることは私も積極的に手伝っていました。経験が増える中で、頼りにされることも多くなりました。市役所では、2,3年ごとに人事異動があるのですが、私自身は「広報」という仕事、「伝える」仕事をもっと極めていきたいと思ったからです。

あみ

今の仕事をするのに、何かきっかけはありましたか?

市役所から長門市観光コンベンション協会に出向したこと1つのがきっかけになったと思います。
観光コンベンション協会で働いていた時に、 市役所の仕事と違って、いち事業者である観光コンベンション協会では、仕事の進め方が違うのだと気付きました。 市役所は市民に対して公平なサービスを提供するので決められた手続きを進めます。個人ではなく、市役所としての対応をすることが大切です。一方、観光コンベンション協会では、観光振興や認知拡大といった目的に対して最適と思われる手法を考えながら、スピード感をもって、みんなで100%の力を費やしていました。どんな形で、どこまで作り込むのか等、自分の責任にはなるけれど、そういう仕事の進め方は、私にとってはとても合っていると思いました。

あみ

苦労したことはありますか?

起業したばかりの頃はもちろん、今もワクワク感の方が大きいですが、やっぱり相手の期待の重さにこたえないといけないところです。相手の期待以上の仕事をしないと次の仕事に繋がらないので、場合によってはこれまで以上の機材や機能なども駆使してやらないといけないと思いました。相手の期待を引き出してそれをどう越えるかを考えていく中で、自分のスキルアップが必要だと感じ、今まで以上に勉強しています。でも苦労をしている分、仕事のクオリティーが上がっていくのを実感できていますし、お客様やパートナーの企業の皆さんから直接感謝の言葉をいただけた瞬間は、とてもやりがいを感じています。

あみ

今後のビジョンはありますか?


起業したばかりですので、まずは写真やデザインをはじめ一つ一つの仕事をしっかりやり、実績を積んでいきたいです。 また「伝える」の先にある「伝わる」ことを大切にしていきたいと思っています。例えば、イベントの情報発信では、考えて発信していても、「伝える」止まりのこともあります。「伝える」で止まらせず、見た人が実際にそのイベントに来てくれるのか、心に響くものができているのかなど 「伝わる」ことができるものになっているかを考えて、考え抜いて表現やデザインを作っています。 いつかインターネットで『長門市』を検索した時に、かなたでざいんが手がけた写真や映像、紙面などが出てきて、見た相手に「綺麗なところだな」「行きたいな」と思ってもらえるようなデザインを作りたいと考えています。そして、長門市の人が 誇りに思ってくれるようなまちのビジュアルを作りたいと思っています。

田中さんの手がけたチラシやポスター、パンフレットなど
あみ

今後、どういう長門市になって欲しいですか?


楽しいことを一緒にできる人が増えたらいいなと思っています。今、長門市では、新しく起業するために移住・定住する人が増えてきています。私自身が感じている長門市の良さは、「誰でも受け入れるところ」です。実際、フットワークの軽い人が集まって一緒にチャレンジし、昔から住んでいる人も、それを後押ししている雰囲気があります。新しく何かにチャレンジするのにはとても良い場所であり、やりたいことの大小関係なく、もっともっと自分のやりたいことを実現できるような長門市になっていってほしいと思っています。

あみ

若い人に何か伝えたいことはありますか?

今は「個」の時代だと思っているので、自分の能力を磨いてもらえたらいいなと思っています。まずは、自分が、何が得意か、何をしている時が一番楽しいかを見つけることが大事だと思います。見つからないという人は、例えば周囲から自分が頼ってもらっていることをきっかけに、客観的に見たらきっと見つかると思います。見つかったらその力を磨きながら、何らかの形で実践してみてください。小さいことからコツコツ行っていくとやりやすいと思います。そして、どんどん実績を作っていくと自分のレベルが分かり、もっとスキルをあげたいと感じ頑張る中で、オリジナルの能力になっていくと思います。

今はリアルだけではなく、オンライン上の表現の場も充実しており、自分がやりたいことを発信したり試しやすい環境があります。そして身の回りの地域の中でも、自分自身が困っていることや、問題に思っていることを見つけ、どんどん挑戦してみてください。今はどこも人手不足なので、「一緒にやろう」とか「手伝って」と声がかかり、自分がやりたいことがきっと試せると思います。応援しています。

かなたでざいんの事務所の前で、記念撮影。

インタビューを終えて

輝さんとは、私が小学生の時から関わらせていただいます。高校生になり、このような取材できる機会があると思っていなかったので、とても楽しかったです!通っている高校とも関わりがあり、今回起業されたと聞いて、ますます驚きました。ですが、ビジョンや考え方をお聞きする中で、「たしかに」と思う点が多々あり、共感の嵐でした。輝さんの撮る写真を、私もすごく好きなので、今後のご活躍を心から楽しみにしています!

記事作成:2022.8.28


(NPO法人つなぐ事務局より)かなたでざいんの田中輝さんは、市役所にご勤務されているときから様々な活動でご一緒していました。起業のタイミングで、NPO法人つなぐの会員にもなってくださっております。これからも連携しながら、ともに長門市の発展と住みよい街が続くよう考え、行動していけたらと思います。これからもどうぞよろしくお願い致します。

▶田中輝さんに、NPO法人つなぐ主催の講座での、講師をしてもらったときの記事【3大SNS活用講座を開催しました!】※このときの参加者募集チラシのデザインもお願いしました【【講座】5/29‗3大SNS活用講座 ~スマホ1台で集客アップ!~ ※終了しました