【ながチャレ】周防大島へ、起業した方のお話を伺いに行ってきました。

こんにちは!NPO法人つなぐでは、R6年度に『起業支援事業』を行います。

すでに市内外で、各種の起業プログラムがあります。そんな中で何をするのがいいのか考え、つなぐらしく『知る機会・対話を大切に』『高校生もwelcome』『気軽に参加してみて、自分なりの考えを深められる機会づくり』を意識して企画しています。

企画は3つです。「ながチャレ」のロゴが目印です。

※9-10月に実施予定の『ながと起業塾』(商工会議所主催)への参加者が増えること、市内のアントレプレナーシップ(主体的自立的でビジネス視点のある思考)醸成を目指しています※

周防大島へ起業した人の話を聞きに行こう(バスツアー)

↓↓企画内容↓↓

2024.6.30(日)_周防大島へ起業した人の話を聞きに行こう(バス)ながチャレ企画(創業支援)第1弾!

こんにちは!NPO法人つなぐ事務局です。 企画概要 【日時】2024年6月30日(日)8:00~18:30    集合・解散 長門市しごとセンター ---【企画背景】----------------…

◎当日のしおり

つなぐ事務局

これまで300件近い起業支援を行ったという渡邉さん(株式会社ツクリエ)曰く、

「都会と地方でも違いますが、県ごとの特色や人の気質の違いもあります。だから、まずは同じ県内の事例に学ぶことが『長門市』での起業を考える上でとてもヒントになると思います」

との。周防大島の事例にたくさん学んできたいと思います。

当日の様子

雨が降る予報ですが、ギリギリ曇りでした。

最初は、大橋を渡って数分の『ジャムズガーデン』さんへ。社長にもお越しいただいており、お話を伺いました。

「松嶋」というお名前で認識していたのですが、最近奥様の実家のお寺を継ぐ形で『白鳥』の姓に入ったんですとの。

奥様の地元の周防大島。穏やかな気候ゆえ果実づくりが盛んだが、農家の方々は「稼げないから農家は(子どもに)継がせない」との意識だと知り、何かできないか考えて「農家さんの収入にちゃんとつながることをしよう」と考え、ジャムづくりを始めたそうです。※

「(果物を)できるだけ高く買う」そして、「ジャムズガーデンが加工することで高付加価値をつけ、それをわかってもらえる人に買ってもらえる仕組みを作る」との。(これは以前、インタビュー記事で読みました)

社長曰く、最初は、ジャムの差別化が難しいとは知らなかったものの、本格的にジャムづくりを始める中で来たくなるようなリアル店舗を設けて、『周防大島にわざわざジャムを買いに来たくなる』という仕掛けを実現したのだとの話が印象に残りました。

新しく『酒造事業』もスタート!車で来られる方が多いので、基本は販売のみですが、バスツアーで事前に連絡があれば『試飲』もご用意いただけるとのことでした。

店内では、関連書籍も何冊か紹介・販売されていました。

ツアー参加者さん、各々と様々にお話いただきました。

次は、郷の家でランチをいただきます。そして、白鳥のり子さんのお話を伺いました。

※ジャムズガーデンの白鳥社長とは親戚になるそうです。

郷の家は、坂道を少し上がったところにあります。

ランチは2種盛りのスパイスカレーです。優しいサツマイモのポタージュとともに。

食後、ジンジャーのきいた温かいチャイをいただきなら白鳥さんの話を伺いました。

周防大島で育ったそうですが、進学で県外へ出て、その後広島県で県庁職員としてバリバリ働いていたそうです。そんなとき、ある地域で「自分の住む地域こそ一番」と住民が口々におっしゃる場所に出会ったことがきっかけで、自分の育った周防大島に思いを馳せるようになったそうです。

周防大島町体験交流型観光推進協議会(体験民泊の事務局)などを経て、2017年に『せとうちつなぐキッチン郷の家』をオープン。お客様への周知は口コミとネットだけの1組限定の民泊と食事処をされています。

本当は、海の見える場所で探すもなかなか見つからない中、この建物の情報が入った。来てみると奥まっていて車の音は聞こえず、朝は鳥の声で起きるほど自然が近いことに感動したとの。

なお、もともと地元とはいえ離れていたこともあるので、最初の2年くらいかけて、島でのネットワークを広げたり、新鮮な食材の仕入れ先を開拓したりしたそうです。いきなり物件を買って改装したわけではないー。

最初は「なぜ周防大島に?」と思ったのですが、至極納得のいくストーリーで、1つ1つステップをクリアされていて感心ひとしおでした。

「島で生まれたから島で暮らさないといけないとまでは思っていません。都会でも活躍できるのだけど、あえて『島で暮らしたい』、そんな人が気持ちよく暮らせる場所、挑戦できる場所にしていきたい』とのお話はとても穏やかで前向きです。

参加者の方から、大手企業が島の宿泊施設を再生することになったことについてどう思うかの質問に対し、

白鳥さんは少し考えたのち、

「大手企業による大型施設もあるし、うちのような一組限定の宿もある。大野さんの『教育』を軸にした宿もある、そういう選択肢がたくさんあって、訪れた方が今回はここに泊まってみよう、よかったから次回はあっちに泊まってみようと、何度も足を運んでくれる地域になればうれしい」

と話されているのが印象的でした。

↑梅の実の入ったゼリー

最後は、周防大島でのツアー内容を企画してくださったジブンノオトの大野さんです。

通称『教育ホテル』※という施設を運用されており、観光ではなく「学び」を目的に来る方々に場を提供されているそうです。中はリフォームされてすごくきれいで明るかったです。

※HPより『STAY at CANOAは瀬戸内のハワイと呼ばれる周防大島(山口県)にある、学べる旅を届ける一棟貸しホテルです。』

なぜ起業したのか、何をなしたいと思っているのか、起業しての収入の変遷など、酸いも甘いも、たくさんのことを楽しくときにまじめに語っていただきました!

自分の母校が廃校になったこと、人口がどんどん減っていることが原体験になり『自分の技で生きていけるようなマインドをもって活躍してほしい』との願いを込めて、子どもたちに起業を軸にした教育を提供したいという熱意はとてもあつかったです。

つなぐ事務局

個人的に印象的だったのは『従業員は雇わない。たとえ家族でも雇いません』という発言でした。

記憶をもとに、私なりの理解ですが以下のようなことをおっしゃっていたと理解しています。

仕事に全力集中する上で、どうしても「雇用」だと、そのポジションに甘んじて頑張らなくてもいい状況を生んでしまう。起業して最初は赤字の中なんとかビジネスを軌道にのせる経験の中で、本気で仕事していない人、ポジションに甘んじている人と過ごすより、プロジェクトベースで、責任感もって「これを一緒にやりましょう」「この仕事の対価として◎万円いただきましょう」と、ビジョンが重なるうえで『ビジネスの意識』のある人と働いていきたい

私自身のもやもやとも重なりぐいぐいと引き込まれました。

サラリーパーソンのメリットは、自身の働きによらず基本「毎月月収がもらえる」ことと言います。いい意味でも悪い意味でも、個人ではなく『組織の論理』が優先されます。一方、起業すると『自分が働かないと給与がない』ことになります。その差はとても大きい。

参加者のアンケート回答

印象に残ったことがあれば教えてください。

漠然と何か出来ればいいな〜。と、思っていたが「明日、何をすべきか」と、言う言葉で何かしら、スイッチが入った。
実体験に基づいた起業のお話が、興味深く参考になりました。特に大野さんの「旗を立てて、走り続けることの大切さ」は、事業を楽しく成功させるために、実践していきたいと思います。していきたい
自分の技で生きていくというのがとても印象に残りました!自分のやりたいことを楽しみながら仕事にできるってとっても素敵だなと刺激を受けました!面白いお話をたくさん聞けてすごく勉強になり、楽しかったです!
今回お話しを伺った方々から勢いを感じた。これを自分にどう落とし込むかだと思うが、今の自分を再確認するいいきっかけになった。
大野さんのお話しが、とても印象的でした。
企業してる人の実体験談を良いことからしくじり体験まで幅広く知ることができ、企業家の人の考え方に深く共感したりして多くの学びを得られたことがとても良かったです。「今日学んで明日何やるか」という大野さんの言葉がとても印象に残り今できることをすぐに実践していきたいと思えました。
今日の話を聞いて今から起業したいと感じて、バスの中でたまたま同じ学校の同学年の人がいて意気投合して起業しようと考えているところです。このイベントに行かなかったらこの時期に起業したいなんて考え浮かばなかったです。こんな人生のとっても大事な時を作ってくれた方々、本当にありがとうございました。
すべてが、期待値以上でした!ミライクルラボの渡邉さんの企画から始まり、現地の方々の実践からくるお話。特に、車内での渡邉さんの分かりやすいお話(街づくりは人づくりなど)や、ジブンノオトの大野さんのお話(起業に至る源体験を大事にする)など、心に残る学び多きツアーでした!参加者が全員女性であったのも(うち、高校生が3人も参加!)NPO法人つなぐならではのスタートアップ支援になるのだろうと思いました!帰りの車内でも、みなさんが起業熱が高まっているのが嬉しい驚きでした。今回のように、柔らかく平たい言葉で起業を語り導いてくださる方々だと、参加者も肩肘張らずに、自分の未来を描けるんだと思いました。今後、大盛況になっていくプロジェクトになりそうな予感がします!たくさんの学びと気づきの機会をいただけて、心より感謝いたします。ありがとうございました!
起業にむけての準備の姿勢

松嶋さんの『拠点があってやってみたいことを拡げる』これは大野さんも同じようなことを言われていたので、刺さった

つなぐ事務局

ジャムズガーデンでは、60分の予定を30分に短縮させていただきました。到着が遅れたことによります。

商品はいずれも興味深く、社長とのお話も興味深く、結果、時間がかなり足りませんでした。

段取りがよくなかったことでの「あまりよくなかった」という感想につながったと感じています。

本当に申し訳ありません。

イベント全体についてのご感想などお知らせください。

ちょっとバタバタだったが、講師の方のお話しが面白かったし、熱が凄い。とってもいい経験になった。
起業家に会ってお話が聞ける経験は貴重で、ありがたいイベントでした。参加者がもっと多ければ、より良かったな、と思います。
このイベントを通して、面白い大人の方たちと出会えてすごくいい日になりました!今日の学びを普段の生活や起業するときに活かしていきたいです!
バスツアーの企画は良いと思う。必ず得ものがある。今日の参加者の中から起業者が出ますように。
周防大島で起業された方々のお話しを聞く機会を与えていただきありがとうございました。起業って難しいものだと思っていましたが、チャレンジしたいという意欲が持てました。もっとお話しを聞いていたかったです。ありがとうございました。
長門市からではなかなか行くことが難しい周防大島に行くことができ、周防大島の活性化のためにどんな事をしているのかを沢山知ることができました。お話もとても刺激的な話が多く企業というのは夢があるなと感じました。年代問わず多くの人と話せる機会はあまりないため、多くの人と繋がりをもててとても嬉しかったです。このイベントを経て今自分が何ができるのかをしっかりと考え何事にもチャレンジしていきたいと思います。
今、私は高校生で知った起業化に興味を持って、いずれ起業したいと思ってこのイベントに参加しました。でも今回参加して、今からでもできるんじゃないかっていう謎の自信が生まれました。起業したい、何かやってみたいっていう人が多く集まった中で、話を聞いて違う世代の人のいろんな意見がが飛び交っているっていう状況が立っても貴重で非日常を味わえました。
感想は本当に書ききれないくらい、充実した1日でした!女性や若者の起業が増える、スタートアップの街長門になって、消滅可能都市ではなく、豊かに仕事と暮らしを送れる街になっていってほしいです。ぜひ、市長や副市長、つなぐの理事、今回の参加者や高校生、ミライクルラボの渡邉さん、担当職員さんらを囲んで、これからの長門の土壌づくりのような語り場の機会をつくっていただきたいです!
まだ起業に関しては現実的ではありませんが生活する上でとても参考になりました。

企業塾にも行ったことがありますが、実際に企業した人のお話の方が学べた。また同じ目標に向かっている方に出会え、話せたのも良かった

つなぐ事務局

アンケートは帰りのバスの中で、スマフォで打ち込んでいただきました。多くの方々に長文を記載いただきました。

このような熱気のある会になったこと、関係各位に、心より厚くお礼申し上げます。

この熱を次のステップにつなげていきたいと思います。

アンケートとは別に、ご連絡をいただきました。誠にありがとうございます。

企画をご一緒したミライクルラボ代表の渡邉さん

本日は早朝からツアーの手配と円滑な進行ありがとうございました。
改めて長門市の場所としてのポテンシャルと人のポテンシャルに感動しております。

当法人理事でもある井上かみさん

今日は一日、大変お世話になりました!
車内の感想でもアンケートでもお伝えしましたが、本当に期待値をはるかに越える、素晴らしいスタディツアーでした👍

最後の車内の感想タイムで、あれだけの方の口から、"ツアーを通して、起業への思いが強まった"というのが、全てを物語っているな、と思いました!

こういう企画こそが、つなぐならではだと思いましたし(つなぐスタッフさんの言われる通り、商工会議所等とは別のターゲット)
女性や若者の起業熱の掘り起こしには、これ以上の企画はないなと、痛感しました!

ぜひ、継続していただきたい事業です。

周防大島の大野さんらみなさんも素晴らしかったですが、ミライクルラボの渡邉さんがこの事業には欠かせない方だと、心から思いました。

人づくりが街づくり

街づくりのキーは、つなぐだよね!と認めていただけるよう、これまで同様積み重ねていけたらと、つよく思いました。

事前の準備から当日まで、ありがとうございました!
引き続き、よろしくお願いいたします🙇

文部科学省アントレプレナーシップ推進大使
大野 圭司さん

昨日は大変お世話になりました。

長門市の明るい未来を感じる高校生たち、
経営者、起業に関心のある方々の熱気に包まれた心地よい時間でした。

なべっちこと、ミライクルラボの渡邉さんなくして昨日の学び場は実現していないことに感謝しかありません。

「ノリで起業してもよい」が最も心に刺さった方もいたようで嬉しいです。

起業への精神的ハードルを下げつつ、起業後に希望する年収を得られる人を一人でも多く増やす支援ができれば本望です。

たくさんの方にご協力いただき、このイベントが実施できました。

改めまして、お話をしていただいた『株式会社瀬戸内ジャムズガーデン 園主 白鳥匡史』様、『せとうちつなぐキッチン 白鳥のりこ』様、『株式会社ジブンノオト 代表取締役 キャリア教育デザイナー 大野圭司』様、そして道中語っていただいた、企画時はツクリエに所属し今は代表になられた『株式会社ミライクルラボ 代表取締役 渡邉涼太』様

ご参加いただいた皆様、

たくさんの準備段取りなど手を動かしてくださった長門市役所の担当課とNPO法人つなぐのスタッフの皆さま

本当にありがとうございました。

最後に。

次は、『好きを稼ぐ力に変える5DAYS』のワークショップです!※詳細は、7月前半までに出します。

渡邉さんにもお越しいただきます!

たくさんの方のご参加をお待ちしています(周防大島バスツアーを逃したという方でも、5Daysからの参加も可能です)