錣山親方に、深川中学校で「進路」について語っていただきました。

NPO法人つなぐは「長門でイキイキ働く人を増やしたい」という目的をもって活動しています。

小中高校でのキャリア教育やデジタルを活用したふるさと教育などのお手伝いも、できることは積極的に行っています。

活動の中で、山口県出身の錣山親方がキャリア教育としてお話する活動もされていると知り、市内の中高校にご案内する中で、深川中学校での今回の機会につながりました。

そして、つなぐスタッフも10月31日の今日、中学生と一緒に話を聞かせていただく中で、すごくよいお話を伺うことができました。誠にありがとうございます。

以下、少しですが内容を共有いたします。

深川中学校の1~3年生全員が参加されていました!

【前半】錣山親方のお話

演題は「わたしのふるさと 山口県と相撲人生」です。

講師は、 大相撲 錣山部屋 親方 錣山 矩幸 氏(元小結 豊真将)と錣山部屋の現役力士2名 若輝元さんと濱田さんです。

若輝元さん は現在140キロ
濱田さん  は現在95キロだそう!


深川中に来るはずが、飯山八幡宮に入って「なつかしさ」が込み上げてきたそうです!

飯山八幡宮で相撲を取った記憶があるそうです。15歳で東京に出てからずっと暮らすけど、心は山口にあって、山口の話をきくとすごく元気が出る。今日も久々に長門に来てなんだか懐かしさと嬉しさがあるとのお話から始まりました。


深川中学校ではクイズから始まり、生徒たちは手を挙げ、元気よく回答し、正解すれば拍手が起こり、なんだか楽しい雰囲気です。

↑正解者にはサイン入り色紙がプレゼントされ、とても盛り上がりました!


本題では「進路を考えるときに、より『厳しい世界』に挑戦してみること」を大切にしてみてほしい。
厳しそうだけどあえて強くなれる、成長できるところを選んでくれたら嬉しいです!


との話に対して、

会場からは元気よく「はい!」って返事があるのも嬉しいです。

つなぐスタッフ

中学生の様子を見ていると、最初は手を挙げていなかった子たちで、たまに「長門市しごとセンター」を利用してくれるおとなしい感じの子たちも、だんだんと手を挙げる様子がありました。

また親方の「厳しい道に進んだとき、3年だけ頑張ろうって思っても苦しいときがある。『今日一日だけ頑張ってみよう』ってその日1日に集中して頑張っていると3年たつ。そこで自分がどこまで成長できたのだろうと考えてみるといい」との言葉にも深く頷いていました。

中学でも高校でも、集団で話を聞いているときにうとうとしてしまう生徒が一定数いるものです。

今回、クイズを交えながら前後に「進路の考え方」「自由にできるのは保護者がその道を守ってくれているからこそであるとの感謝の気持ち」などのまじめな話があって、多くの生徒たちが前を見ているのが印象的でした。

質疑応答である生徒が「なぜお相撲さんになったのですか?」と質問。

若手力士が各々答えてくださって

・ラグビーしていたら、親方にスカウトされた

・同郷で、現在横綱の「大の里」の存在に憧れたから

というお話が聞けました。

親方からは「角界も面白いので挑戦者を待っている」「もし希望者がいたら連絡ください」とのお話も!

休み時間には、たくさんの生徒たちが手のひらを比べたりしに集まっていました!

清水さんにも、以前当法人のイベントで中高校生向けに話をしていただきました!

nagatoHYGGE vol.3 長門青年会議所 理事長(元)お相撲さん の清水 裕介 氏 ※終了しました

社会は誰かの仕事でできている♪【あったかいドリンクを飲みながらのトーク会】 その仕事は、具体的にどんなことをしているの?どういうきっかけでその仕事をすることにな…

【後半】相撲に触れてみよう!

力自慢の生徒たちに実際に前に出てもらい、相撲を取りました。

力士お二人に対して、真剣に組み合う中学生の様子も盛り上がりましたが、現役力士の方の体幹がしっかりしているのが素人目にもわかって感動しました。

深川中学校の生徒たちの盛り上がりがすごくて会場が熱気に包まれました。

↑こちらは柔道部の先生。内股一本!

先生方も、なんだかんだと真剣に相撲を取っておられて、すごく盛り上がりました!

こういう楽しい時間とともに親方の言葉や、若手力士のひたむきな姿が中学生の心に残り、自身の進路を考えるときにヒントになることを願っています。

さいごに

終わった後、少しだけ※振り返りをご一緒する中で、改めて錣山親方から、「こういう小中高校生に話せる時間は貴重」との話がありました。

※九州場所に向けて、これから福岡に戻られるそうです。

当法人としても、もし市内中高校で機会がいただけるなら、このような機会をもっと繋いでいきたいと改めて思いました。

今回、日本の国技について触れ、厳しいプロの世界で勝負され一度離れて戻ったという葛藤や思いを知ることができました。

そして一瞬の時間を見守り、「礼に始まり礼に終わる」味わい深い時間をみんなで一緒に盛り上がることができました。

誠にありがとうございました。

↑TYSの取材を受ける親方。放送が楽しみです♬

つなぐスタッフ

最初に打合せしたとき、錣山親方は
「小中高校生向けに相撲のことを知ってもらいたい」
とお話されていました。

個人的に、中学卒業と同時に部屋に入るイメージがあったので「高校生も対象ですか?」と驚きました。


今では、高校卒業後とか大学出てから相撲界に入る方もいらっしゃるそうです。

その後のご縁があって、深川中学校さんにて機会をいただき、今日を迎えました。
興味をお持ちいただいた福永校長先生、誠にありがとうございます。

お相撲さんを迎えるのにわからないことが多くあり、何度も質問してしまったのですが。錣山親方はメール連絡も早く簡潔で、当日を迎えるのがとても楽しみでした。

🌱

そして、直接お会いした今日、もう1つ気になっていることを質問させてもらいました。
「親方になる道があるとしても、アスリートのセカンドキャリアって難しいですか?」

少し考えて、親方は

「今の時代、人不足なのがあるのかもしれないけど。
 セカンドキャリアで悩んでいる話は正直あんまり聞かないですね。」

相撲をしていると多様な方、例えば経営者などとも話をする機会が多くあり誘われて働くこともあるし、公務員試験に挑戦して警察官になる人もいるし、結局は「自身の何をしたいか」次第ですね、との。

思えば、一瞬の真剣勝負にこだわり、日々精進され、礼儀を大切にする力士の方々であれば、もし違う道に進むことになったとしても、どこの世界でもとても歓迎されるのではないかと思います。

クイズを通しながらも「挨拶」「所作」「礼儀」「挑戦すること」の大切さを端的に何度も説いておられて、心に刺さります。

正直この時代において堅苦しくなりがちなお話です。しかし、実際にまわし姿で相撲をとって「リアル」を見せてくださる力士の所作を交えて説明いただけること、なんだか背筋の伸びる前向きな雰囲気で伺うことができます。

本当によい「本物に触れる機会」になったように思います。

リアルといえば、「力士の方に思い切りぶつかる経験」「級友から拍手される経験」はすごく貴重なのではないかと思っています!

我々事務局も、記念写真を一緒に撮っていただきました!本当にありがとうございました!!

つなぐスタッフ

来月の11月9日から 大相撲九州場所(11月場所)が始まって、今日来ている二人も出場するんですよとの紹介がありました。

ネットでみてみるとすでに完売御礼でした。

ただ、12月9日に開催される下関巡業はまだチケットがあったので予約しました!

これを機会に、これを書いている人も相撲になじみたいと思います!!

↓サイン入り色紙をいただいたので、長門市しごとセンターのコワーキングスペースに飾りました!

おまけ

少しですが、長門を代表するお菓子 深川養鶏農業協同組合さんの冬季限定の「鶏卵せんべいのチョコがけ」と

山口県の給食から始まったご当地グルメの「チキンチキンごぼう」の、63Dnetによるスナックをお渡しさせていただきました!

どちらも、長門の企業の開発でありお口に合うなら嬉しいです。