生産農家の所得アップをアイデアと技術で目指す『ながとラボ』という場所
こんにちは、つなぐ事務局です。会報誌10月号の取材で、ながとラボにお邪魔しました。
このラボは、株式会社63Dnetという会社が運営をしています。代表の末永裕治さんにお話を伺いました。
ながとラボの構想段階から関わっていらっしゃるとのこと、山口県長門市に、2017年に道の駅センザキッチンができました。そして、そこで販売する地産のものをたくさん生み出すべく「ながとラボ」も設立されたそうです!
いろいろつながっています。
63Dnetでは、もともと野菜の卸の事業を行っていたそうです。そこから広がり、野菜販売の店舗運営⇒パン屋さんの運営⇒ながとラボの運営⇒地産の材料で作るクレープ屋の運営、などと活動を広げているそうです。
そのほか、黒かしわのブランド化や販売戦略を考えるなども。
幅広いです。
「やはり人材こそ宝ですね」
ラボには、100㎏くらいからフリーズドライできる機械があり、それが1つの大きな特長だそう。
もちろん、広島や福岡にも、いろんな加工会社があり、フリーズドライの機械がありますが、大規模な生産用だそう。長門にあるのは、小ロッド多品種で試作を作るのが可能なものだそうです。
フリーズドライという技術の何がすごいかをたくさん語っていただいていたのですが、最終的には、それを操作できる職人の方がいるのがすごいんだとの話になりました。
料理は、個人の創意工夫で可能です。ただし、これを加工食品として販売する場合、衛生面などから、たくさんの「守るべきルール」があります。加工技術に加え、そういった法律的な知識も大切なのだそうです。
「用地も、機械も買えば揃えられます。しかし、それを活用する人がいることがとても大切です。彼こそ、ラボの宝ですよ」との話に、深く頷きました。
写真撮影をお願いしたところ、快諾頂きました!ありがとうございます^^
地産備蓄という取り組み
そして、ラボでは、地域の生産物の価値を高めようと様々に試行錯誤しており、今回「まさかの長門メシ」なる新商品を開発されたそうです。
これまで『地産地消』と励んできたものの、コロナで外出が制限される中です。なれば、すぐに食べなくても、保存できて、まさかのときに助けになるものを作ればいいのではないかと考えたそうです。
そして、栄養士の方とタッグを組み「おいしい」「体に優しい」保存食に仕上げたそうです。
火を使わずに、ご飯が用意できるので、アウトドアでの活用もできますよ!と。
確かに、自然の奥深くに入っての食事の時間に、もちろん川で釣った魚とか食べるのだと思いますが。。そんなにアウトドアをしていない私としては、リュックからこれが出てきたら、なんだかほっとしそうです。
なお、災害時には「野菜が手に入らない」というのがあるそうです。そこでフリーズドライの出番です!
いろんなものがつながっていて、聞いていて、可能性しか感じません!
なお、長門メシは、 道の駅センザキッチンや、長門市内のスーパーFUJIの中にある「lalaフラン」で購入できます。
いろんな加工品をつくっておられます
ながとの食材を活用したカレーシリーズ。道の駅センザキッチンや、長門市内のスーパーFUJIの中にある「lalaフラン」などで購入できます。
会報誌の記事も、お楽しみに^^
(追加情報)2年ちょっと前に、取材させていただいた時の様子はこちらから
社名の由来
今回、1時間と言いつつ、2時間ちょっとにわたって、いろんなお話を聞かせていただきました。
ちなみに、63Dnetは、ロクサンディーネットと読みます。「6次産業」からもじって「ろくさん」としたそう。ただそれだとダジャレで終わるので「D」を付け足したそうです。
そうすることで、6と3にこんな意味が!
6Degrees of separation, ←「6次の隔たり」という実験の、人のつながりの面白さ・確かさを込めたそう
3 Demention network ←3次元網目構造
何やら、奥深くてうなってしまいました。
たくさんの事を考え、活動されており、とても刺激になりました。
そして、長門で出会う方って、どうしてこう、主体的に動いており、大変そうだけど楽しそうなのでしょうか。
この度はお時間をいただき、本当にありがとうございました^^
基本情報
◎6次産業化支援施設 ながとラボ
〒759-4102 山口県長門市西深川270番地10
営業時間 平日9:00~17:00
TEL 0837-23-0777
FAX 0837-23-0775
◎ながとラボの、ホームページはこちらから ※施設利用料などもこちらから
ながとラボからは、長門市の町が見渡せました^^