「Crea貸し出します」第1回目の活動は「長門ゆずきち」精油を取るための皮むき✨【長門式MYPROJECT】
こんにちは!NPO法人つなぐでは、中学生・高校生が「◎◎やってみたい」と話してくれた場合に、可能なことがあれば実現に向けてお手伝いしています。
「◎◎したいです」と話してくれたものの、その後がなかったり、もしくは「この子に◎◎させてあげてください」と大人の方に紹介されて来たものの、とくに何もおっしゃらない方もいます。
大変恐縮ですが、当法人でお世話はやきません。
(1つの経験として「話してみて違った」というのは、自己理解の1つだと思っているので、歓迎です!)
あくまで、やりたいことを明確化するために言語におとしていくお手伝いや、企画を進める上での「企画会議の場所の提供」、実現するために協力を得たり話を聞く場合に、電話するなら、例えば、アポの取り方を伝えたり練習するお手伝いを行っています。
目的は中高生の「自己理解」「地域理解」です。自身の将来を考える上で、ヒントになるような機会を作りたいです。
そのためには、自分が何を感じたのかの内省や振り返りが大切だと思っています。帰り道につなぐスタッフと会話してもらったり、「気持ちの言語化」つまり、見たり聞いたりしたことの感想を文書で求めています。
2024年10月より「Crea貸し出します」をスタート
当法人のイベントに参加した二人の高校生が、意気投合して、自分たちのやってみたいことをやってみたいと相談に来てくれました。
↓活動に至る経緯は以下の記事にまとめています↓
◎候(kou)Aroma&Herbs さんの、お手伝いのこと
高校生2人は、「Crea」という団体をつくり名刺をつくり「Creaを貸し出します」と発信し、活動を始めました。早速、お手伝いのオファーをいただきました。
一人は、部活が重なり急遽難しくなったのが残念ながら、とても素敵な時間を過ごさせていただきました。
機会をいただいた中村様ご夫婦に心より感謝いたします。
◆高校生のコメント
今回Crea(クレア)貸し出し企画で「侯 kou」を営んでいる中村さんご夫妻から初めての依頼をいただきました!
今回のお手伝いはゆずきちの皮むきでした。
中村さんご夫妻はゆずきち、甘夏などの柑橘類やヒノキ、スギの葉など長門市で生産されているものを蒸留しエッセンシャルアロマオイルを作っている方です.
市役所の1階受付でも、「侯 kou」のアロマオイルで香りのお出迎えをされており、香りで長門市を癒してくださっています。
この日は、皮むきのお手伝いを行う前に蒸留の仕組みやアロマオイルを作る上でのこだわりを教えていただいたり、実際に使う器具を見せていただきました。
蒸留でアロマオイルを作る作業は私が思っている以上にとても大変で、大きな鍋(横30cm 縦50cmくらい)いっぱいにゆずきちの皮を入れたとしても得られる精油は60ml程度、ヒノキの葉では5ml程度しか得ることが出来ないそうです。
またSDGsにも取り組んでいて、捨てられてしまうゆずきちを使ったり、蒸留する為に使う電力はソーラーパネルを利用し二酸化炭素を排出しないようにしながらアロマオイルを作っているとお聞きしました。
1つ1つにこだわりがあって「こんなことまでこだわっているんだ!」と何度も感じました。
ゆずきちの皮むきでは、爽やかなゆずきちの香りの中で作業できたのでリラックスしながら取り組むことができました。マーケティングや人と会話をする上で大切なことなどビジネスに関連するお話も沢山してくださいました。
特に私が印象に残ったのは「失敗談を聞いて失敗するような事はしない」ということです。このお話を聞いて、今まで失敗談を聞くという発想が無かったためとても心に残りました。
最後には、ゆずきちを使ったサイダーをいただきました。さっぱりとしたゆずきちのサイダーで後味もスッキリしていてとても美味しかったです!!
Crea(クレア)初のお手伝いを通して、アロマオイルを作る事にどれだけ時間や労力がかかっているのかをとても実感できました。またビジネスだけでなく、人生のスパイスとなるようなタメになるお話も沢山していただいてとても価値のある時間を過ごすことができました!今回の経験や新たに得た考え方をこれから生かして日々頑張っていきたいと思います!
貴重な経験、お話を本当にありがとうございました!
また、機会があればよろしくお願いします!!
作業をする前に、精油の工程を知っておいてもらった方が、この作業の意味を感じてもらえると思うから、とのことまずは見学をさせていただきました。
お水は、美祢市の弁天池から、電気は庭に設置したソーラーパネルの電気を利用。「長門ゆずきち」は、無農薬で育てている方の収穫をお手伝いする代わりに、売り物にならないものをいただいてくるそう。
カーボンニュートラルであること、自然由来であること、丁寧な手仕事をすることを大切にしているとのお話はとても興味深かったです。
皮むきののち、ゆずきちジュースをいただきながら、ご夫婦からお話を伺いました。
なぜ長門市に移住されたのかなど、これまでのご経歴や考え方を伺っていく中で、浩三さんから
「現役のときは、ビジネスとして効率とか合理的であることを追求し、かつ周りにも求めてきた」との話の上で、でもねと続けて
「今は、その真逆を楽しんでいます。夫婦二人で、ここでせっせと2時間3時間もかけてゆずの皮をむいて、ソーラーパネルの電気でまかなえるサイズの鍋で蒸留してます。それが楽しいんですよね」(意訳しています)
そして香りの癒やし効果、科学的にも検証されているとのお話や、自然由来の素材と化学の発達、セラピーと医療の違い、例えば日本とイギリスでの違いなどの話などたくさんのことをわかりやすくお話いただきました。
コンサルとしての国内外での経験の幅広さはもちろん、お話1つ1つに経験に基づいた実感がこもっていて、もっとお話を聞きたいと思いました。
何より、ゆずきちの香りが充満していて、とても爽やかでリラックスした時間でした。
貴重な体験をさせていただきました。重ねて、心より感謝申し上げます。
候(kou)の取り組み
候(kou)さんでは、「長門ゆずきち」以外にも、『ひのき』や『すぎ』の葉から抽出した精油も作られています。【webサイト】
KRYで取材を受けたものがyoutubeにアップされているとの共有をいただきました。
【ここもポイント🌱】水蒸気蒸留法 での精油作りの様子も見ることができます!
自伐型林業へのコメントもなさっていて、何度も頷きながら視聴させていただきました。
話の流れの中で、隔月発行の専門誌『セラピスト』の2024年6月号で、候kouさんの取り組みが特集されたことも教えていただきました。
こういう雑誌があるのですね。
話は飛ぶようですが、当法人での活動を通じて専門誌「高校教育」や月刊 「現代林業」に加え、月刊 「林業新知識」などの雑誌の存在を知りました。(英語を学んでいるとき、英語圏ではないけど英語を流ちょうに話す人をほめたら、その人に「日本は、日本語だけでもたくさんの本があって歴史もあって、英語ができなくても問題ないと思う。わたしの国では知識を得たいなら英語が必要だよ」みたいなことを言われたのを思い出します。)
専門誌「セラピスト」の2024年6月号 候(kou)の取り組みの紹介のページが、一部試し読みできます。【試し読み】
URL: https://www.therapylife.jp/therapist-2406/#group9
専門誌「セラピスト」のHPより
心と身体。そして癒しのプロフェッショナルを目指す、すべての人へ
隔月刊『セラピスト』は、2001年5月創刊。
奇数月7日発売の、アロマテラピー、カウンセリング、自然療法の専門誌です。
私たちは日本のセラピー黎明期から
癒し手になりたいと歩み出すセラピストたちの姿を追ってきました。
コロナ禍を経て、今ほど「癒し」と「ウェルネス」の重要性を実感した時代はないのではないでしょうか?
内側からくる心と身体の健やかさ、本当の癒しへの渇望を誰もが覚えました。
(後略)
URL https://www.therapylife.jp/about/ 2024.10.13参照
改めまして、中村様ご夫婦に心より感謝申し上げます。
これをきっかけに、違う場面でも学ばせていただけると幸いです。
<長門式マイプロジェクトについて>
希望者が現れたときに、「それなら応援するよ」と対応できるようある程度の手続きを整えています。
また2021年度にたくさんのプロジェクトを実施する機会がありました、それらをもとにチラシをつくって館内掲示し、学校にお願いして配布などさせてもらっています。
目的は、子どもたちへの多様な機会提供の1つの存在になること、将来の地域のリーダー人材育成です
↓2021年度の活動の様子
※2021年夏に、「コロナ禍で日本旅行ができないまま帰国するALTの先生との思い出作り」がしたいと高校生が言ってくれたので。
旅館にお願いして浴衣を貸してもらい、かつ、サイダーを差し入れいただき、1日だけの「日本体験イベント」を実施しました。
英語で、日本語のカルタをしたり(ALTなので日本語が読めました)
習字をしたり
ゆかたを来て、みんなでサイダーを飲みました。
当時の様子をweb記事にしていないのがとても残念です。