美羽子プロジェクト(仮)~『リフォレながと』でお話を伺いました。
こんにちは!NPO法人つなぐスタッフです。
つなぐでは、やりたいと来てくれた中高生を支援する『長門式マイプロジェクト』(通称:マイプロ)という取り組みをしています。
これまで様々な活動をご一緒した美羽子さんと、今度は、『リフォレながと』に訪問しました。
↓↓これまでの活動はここに↓↓
すっかり暗くなりました。丁寧にお話をいただき、誠にありがとうございました。
リフォレながと
長門市では、林業を1つの産業として育てようと、川上~川下にかけて様々な取り組みがなされています。
「一般社団法人 リフォレながと」は、長門市の森林の環境保全を推進するための森林の維持・循環にかかる長期経営計画を策定し、持続可能な森林経営の実現に向けて、森林資源量と森林所有者の意向をもとに森林の集約化を行い、間伐や主伐・再造林による森林資源の活用および木材の需要拡大に資する新たな流通販売体系を確立することで、林業及び木材産業の成長産業化を図ることを目的として設立されたものです。山口県西部森林組合と長門建設業協同組合、長門林産物需要拡大協議会、長門市が出資し、7月1日から始動しました。
ー長門市役所のホームページ「一般社団法人リフォレながとの設立」より抜粋 2024.11.1参照【リンク】
当法人では、長門市での林業への取り組みに刺激され、これを若い世代にも知ってほしいと考えています。
材木加工や椎の木のブランド化を仕掛ける株式会社シンラテックさん、林業家として起業した福ノ杜林業さん、地域おこし協力隊の自伐型林業担当の方々をお招きして、高校生と一緒に『林業』を学ぶイベントをここ数年、毎年開催しています。
↓↓イベント実施例↓↓
今回お話を伺ったのは、『一般社団法人 リフォレながと』の事業部長である 三好 聡さんです。
もともと情報産業分野で技術者としてご活躍しているときに、定年を待たず次の挑戦を考えて、1次産業に携わりたいと思って林業家に挑戦されたそうです。
現場で木を伐ることにやりがいを感じつつ、リフォレながとの『スマート林業』に挑戦する募集をみて自分のスキルが活きるのではないかと応募し、今のご活躍につながっているそうです。
ICT×林業×北浦にお住まい ≓ 三好さん
というまさに、複数専門分野をもつ、百万分の1の人材がここ長門市でご活躍であることになんだかワクワクします。
美羽子さんの書いてくれた記事
こんにちは!今回は長門市にある一般社団法人、リフォレながとさんの三好さんを取材させていただきました!林業についての様々な進化をお聞きすることができたのでご紹介させていただきます!
そもそもリフォレながとはどのような法人なのでしょうか?
簡単にまとめると、「長門市の林業を盛り上げている団体」だと私は感じました!
森林の保持だったり新しい林業、スマート林業と呼ばれるような機械を使って木を伐採したり、さらには長門市の林業従事者を増やすために活動されていたり、、、!
そんなリフォレながとさんがどのような信念をもって活動し、長門市の貢献度はどのくらいなのか、また新しい林業をどうして始めたのか!気になることばかりでした。そこで今回、リフォレながとの三好さんという方に取材をさせていただきました!
まず三好さんの自己紹介をしていただきました。三好さんは大手企業で働いた経験があるとのこと!そこからなぜ「林業」という仕事をスタートさせたのでしょうか?
三好さんはもともと登山やスキーが趣味とのこと。サラリーマンと呼ばれる仕事を東京でたくさんこなされてきたことから、一次産業をやりたい!と感じ、「林業」という仕事を選んだそうです。
皆さんは今年から全国民年間1000円払うようになった新しい税金が何か知っていますか?
それは「森林環境税」です。この税が何に使われているか、私はずっと気になっていました。
いま長門市は、新しい林業の補助金制度の全国で12自治体しか選ばれない制度に選出されています。これは長門市が林業に力を入れようとして申し込んだところ、選出されたそうです。この「補助金」こそが私たちが払う「森林環境税」のようです。正確に言うと、森林環境税を私たちから集めて、長門市が「森林環境譲与税」として受けとっているみたいですが、ここは難しいですね(笑)
その長門市が制度に採用されて、リフォレ長門が設立、三年間の活動と限定されているようです。今年は三年のうちの3年目のようです。
そんなリフォレながとさんですが、どのような活動をされているのでしょうか?
まず一つ目が新な流通販売体系の確立だそうです。
山が多い長門市。ですが事業者がいないため困ってしまうことが多いそう。そこを確立させ、川上、川中、川下に分け一巡させる。これがリフォレながとの役割だそうです。
以前は人間だけの力で山の集約化や施業地を確保し、山にどんな木が生えていて、どのくらい製材できるか、木ごとに山の区別をしていました。でもやっぱりわからなくなってしまうみたいです。そこで、機械の力で境界をわかりやすくし、ニーズに合った木を伐採するための活動をされています。
最新型の機械を林業に取り入れて、地籍調査をしたり、アプリを活用して市場価値をすぐわかるようにしたり。たくさんの知らないことばかりで驚きました。
そのなかで私が一番驚いたのは、ヘルメットの中にGPSのような機能が入ったもの。
実際に被らせていただいて、とても重くてびっくりしました。ですが、その仕組みに私は圧倒されました。それは日本の衛星、みちびきをつかって地籍調査を行っているということです。スマホで位置情報がわかるようなのですが、その誤差まさかの10センチ。位置を覚えていてくれるため、次に山に入るときも一目で位置がわかるそう。最新型ってすごいなと思いました。
さらにはレーザーを使って山の木の大きさが一目ですぐわかる機械。これは機会を背中に背負って歩くだけで歩いた地点に木が何本あるか、さらには木の輪尺がすぐにわかってしまうという優れものです!!!3Dで立体的に表示され、どこが木、どこが草、どこが陸等すべてレーザーでわかってしまうのは驚きでした!
最後にこれからの時代がどうなるかについてお話しいただきました。
三好さんはパソコンやスマホ等の電子機械を使い慣れることが大事とおっしゃっていました。林業においては作業系の人、現場系の人のどちらもいないと成り立たない仕事で、どちらにおいても電子機器の使用は必然とのことでした。
ですが、どちらもできるので、沢山のことに取り組めるのが林業だよとおっしゃっていただいたのがとても印象にのこっています。
これからの林業をもっと発展させるためには、電子機器が必要になるということを体験して理解することができたのでよかったと思います。
今回は2時間もの時間を使ってお話して下さりありがとうございました!
↑どのように表示されるのかなど実演しながら解説していただきました!
資料をもとに、機材については実演もしていただきながら、説明をしていただきました!
「新しい林業で採択された」「森林環境贈与税が原資」「すでに森林所有者に意向調査アンケートがなされている」「新たな流通」「GNSS」「航測会社の協力」「ながと型住宅」「スマート林業」「輪尺を自動計測する」「カーボンニュートラル」「バイオマス発電」「国産材の活用の可能性」そして「仕事ではエクセルの関数使った分析スキルが大切」
などなど。メモを見返してもキーワードがたくさんあります。
その中で
ツールを活用し「山の状況の見える化」をして、離れた場所にいる山林所有者が決断できるように情報提供する。そうやって戦後大切に育てられた山林資源を最大限・有効活用していく仕組みを作っていくのが自分たちの仕事だと考えている、
というお話が記憶に残りました。
そして、「実は現場で木を伐るのが好き」というお話をされる際の嬉しそうな表情も印象的でした。
このたびは、貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
今回は、『Crea貸し出します』でも動いている、りんりんも一緒に。
りんりんは「長門にある仕事」を高校生に紹介するような発信をしてみたい、とのことだったので一緒に伺いました。
りんりんにも、感じたことを文章にしてもらっています。こちらはまた別途お届けします。
写真アーカイブ
◎APPENDIX
長門式マイプロジェクトについては、この記事の最下部ご覧ください